新型コロナ−県内５人、うち２人が変異株か

延岡・西臼杵も黄圏域に−９日

　県と宮崎市は９日、県内で新たに５人（県１９６８〜１９７２例目）が新型コロナウイルスに感染したと発表した。うち２人は、県内で初めて変異株疑いと確認された。県北在住者は延岡市と門川町の２０代男性１人ずつ。累計感染者は１９７２人になった。

　県感染症対策室は「変異株疑いの患者はすでに医療機関に入院。これから、感染が広がる恐れはない」として、変異株疑い患者の特定は避けた。同室によると、変異株疑いとなった２人に接点はないという。

　県と宮崎市によると、宮崎市の１９６９例目の２０代男性と門川町の１９７２例目の２０代男性は、７日発表の１９６６、１９６７例目の門川町の２０代男性２人と今月３日夜、４人で会食をしていた。

　１９６８例目の宮崎市の２０代女性は大阪府在住。同市によると、同市内での女性の接触者は把握できており、検査を進めていく。

　１９７０例目の延岡市の２０代男性、１９７１例目の高鍋町の５０代女性の行動歴などは調査中。

　県は延岡・西臼杵圏域と西都・児湯圏域を「緑（感染未確認）圏域」から「黄（感染確認）圏域」に変更。県内７圏域のうち、日向・東臼杵など５圏域が黄圏域となり、県内の警報レベルは「レベル１（警報）」から「レベル２（特別警報）」に引き上げた。


◆１０日、３０人未満

　県は１０日午前、県内の昨日の新型コロナウイルス新規感染者が３０人未満になる見込みと発表した。確定値は午後に公表される。

　また、県は午後４時から、県庁防災庁舎で新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、感染の状況や対応などについて協議。終了後、河野俊嗣知事が記者会見を予定している。