「ひなたＷＯＭＡＮ」（６８）センコービジネスサポート（延岡市）・興梠恵利子さん

有能な人材確保に全力

　天下町のクレアパーク内が勤務先。コンタクトセンター業務や事務代行業、データプリントサービス、企業の人材育成支援などを手掛ける会社で、社外教育担当と採用グループの各チーフを務める。

　「企業からビジネスマナーや電話応対、ビジネスメールの書き方などの研修依頼を受け、講師と中身を詰めるなどの仕事に携わっています。採用担当者としては高校訪問や就職説明会参加などを通じて有能な人材確保に努めています」

　ところが、昨年はコロナ禍。動画による疑似の職場体験実施など手探りの採用活動を強いられたが、県北を中心に今春、新卒３２人を採用できたのがうれしかったという。

　日向高を出て、２１歳で当時は愛宕町にあった現会社に入った。現在地に移転した２０１０年に結婚し、日向市から通いながら１０歳（小４）、８歳（小３）、３歳の子育ての真っ最中でもある。

　「何といっても女性が８割を占める職場環境ですね。産休・育休取得の際は、周りが『行ってらっしゃい。また帰っておいで』と快く背中を押してくださり、頑張ることができました。普段から子育てをサポートしてくれる夫や母親にも感謝です」

　コロナ禍で家にいる機会が増え、家族の絆が深まったのを実感する。末っ子に布団の中で絵本を読み聞かせするのが一番ホッとする時間という。

　「今の一番の目標は中途採用をゼロに近づけること。そのためにも、新卒者の定着率向上にもっと頑張りたいですね。実際の仕事内容がイメージできるような丁寧な説明を心掛け、一人で悩みを抱え込まないよう入社後のフォローもしっかりしていきたいと思います」