新型コロナ−クラスター関連か新たに１０人

日向市８人、美郷・門川町各１人−１２日

　県は１２日、県内で新たに１０人（県２００７〜２０１６例目）が新型コロナウイルスに感染したと発表した。日向市８人、美郷町、門川町の各１人の２０〜４０代の男女で日向市繁華街のクラスター（感染者集団）に関連している可能性が高い。県内の累計感染者は２０１６人になった。

　県感染症対策室によると、１０人はクラスターに関した積極的疫学調査による検査で判明した。関連する感染者は４４人となる見込みとなった。

　クラスター関連の市町村別は、日向市３４人、門川町５人、宮崎市３人、美郷町１人。すべて２０〜４０代で、日向市繁華街の飲食店の従業員、利用者とその周囲の人という。

　県は、これまで積極的疫学調査により５００件以上の検査を実施した。

　同市中心部の飲食店の従業員、利用者を対象とした一斉検査は１２日午前の時点で対象者が約１２００人となった。すでに１６０人の検査を終え、すべて陰性。１４日ごろまでに終了する見込みとなっている。

◆入院、県北は１０人

　県によると、１１日時点の県内の入院は１６人で重症者はゼロ。県北では日向入郷圏域で８人、延岡西臼杵圏域で２人が医療機関に入院。延岡市の宿泊療養施設で１１人が療養し、自宅療養は５人。２１人が入院・療養調整中となっている。

◆２人の変異株疑いを確認−いずれも県外由来

　県は１２日、県内で新たに変異株疑い感染者２人が確認されたと発表。累計６人となり、いずれも県外との往来歴などがあり、県外由来と確認されている。

◆京都府と和歌山県、往来自粛要請に追加

　県は１２日、往来自粛を要請する都道府県に京都府と和歌山県を加えた。これで計１０都府県となった。

　「まん延防止等重点措置」の対象地域と直近１週間の人口１０万人当たりの新規感染者数が１５人を超える都道府県が対象。原則、毎週月曜日に更新する。

　東京都、大阪府、宮城・山形・兵庫・奈良・愛媛・沖縄県は継続。