新型コロナ、県内１人

変異株確認、新たに２人−１９日

　県と宮崎市は１９日、県内で新たに１人（県２０４９例目）が新型コロナウイルスに感染したと発表した。また、新たに２人が変異株疑いと確認された。変異株疑いの確認は５日連続。県内の累計感染者は２０４９人で、変異株疑いは１９人になった。

　宮崎市によると、２０４９例目は２０代男性で、２０４５例目（１８日発表）の同市２０代男性の同僚という。

　県感染症対策室によると、１８日発表の日向市の９０代女性と８０代女性は同市内の老健施設の入所者。同施設の１９９０例目の３０代女性職員（１０日発表）は繁華街クラスターの関連感染者で、同施設では７０代女性入所者（１３日発表）の感染も確認されていた。

　同対策室によると、県はクラスター確認後、同施設の感染拡大防止を重要視。第３波までの知見を生かして、入所者など１００人超に対し、複数回の検査を実施してきた。今後も「潜伏期間の２週間を目安に、引き続き調査、検査を継続する」としている。

　また、日向市が教職員２人の感染確認を発表した小学校については、検査対象者が子どもを含む１００人超になると示した。

　変異株の疑いは１８日発表分までで２人を確認した。同対策室は「県外との関係が直接確認できていない事例も。全国的に変異株に置き換わる傾向の中、最大限の警戒が必要。感染予防策の徹底を」と呼び掛けた。

　１８日時点の県内の入院は３４人。県北では日向入郷圏域（１８病床）で５人、延岡西臼杵圏域（４４病床）で２１人が入院している。宿泊療養は１７人でうち１４人が延岡市の宿泊施設。自宅療養は４人。入院・療養調整中は５人となっている。

◆往来自粛に６県を追加−対象は１５都府県に

　県は毎週月曜日に更新する往来自粛要請の対象都道府県に６県を追加した。まん延防止等対策特別措置法と感染拡大地域が対象で追加都道府県は埼玉・千葉・神奈川・愛知・滋賀・徳島の６県。

　東京、大阪、沖縄など９都府県は継続したままで対象は１５都府県になった。

　「対象地域への旅行、帰省など不要不急の往来は自粛を。仕事などでやむを得ず往来する場合は、感染対策を徹底。訪問先での会食は、慎重に判断を」と繰り返し呼び掛けている。


◆新型コロナ−２０日、５人未満

　県は２０日午前、新型コロナウイルスの新規感染者が５人未満になる見込みと発表した。午後４時から、河野知事が日向・東臼杵圏域の赤（感染急増）圏域化から１週間たち、県内と全国の感染状況を説明し、改めて注意を喚起する。