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高千穂峡で安全祈願

本紙掲載日:2021-04-22
1面
観光シーズンの安全を祈って行われた「観光安全祈願祭」
県法面保護協会などが行った高千穂峡の定期安全点検

町観光協会−渓谷内で落石点検

 5月の大型連休を前に、高千穂町観光協会(飯干淳志会長)は21日、同町の高千穂峡で観光安全祈願祭を行い、観光シーズンの無事や新型コロナウイルス感染症の終息などを願った。

 町の観光や行政関係者ら約30人が出席。高千穂神社の後藤俊彦宮司による神事が営まれ、代表者らが玉串を奉納。飯干会長と甲斐宗之町長がおのころ池に献酒した。

 同町では2019年の大型連休期間中(4月29日〜5月6日)の観光客数は13万400人だったが、翌20年の同期間は、同感染症予防対策として町内の主な観光施設や駐車場などを閉鎖したことで、観光客は推計で前年比97・6%減のわずか3110人だった。

 また、同観光協会は高千穂峡の安全対策として年4回の定期点検や梅雨、台風時期の点検などを実施している。この日は定期点検があり、貸しボートを運休させ、依頼を受けた「県法面保護協会」(工藤勝利会長)が点検。会員が崖上からロープにぶら下がって作業。貸しボート区間約200メートルの柱状節理で落下しそうな岩石などがないか、入念に調べていた。

 飯干会長はコロナの感染症予防対策や高千穂峡の定期点検に触れて、「感染症などでストレスを抱えている観光客らが高千穂の自然で安全に癒やされるよう、関係者らと協力しながら安全対策に取り組んでいきたい」と話した。

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