高千穂高の魅力向上を

本紙掲載日：2021-04-23

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高千穂高校魅力向上コーディネーターに任命された田﨑友教さん（中央）、右は佐伯浩美高千穂高校長、左は甲斐宗之高千穂町長

コーディネーター、町が田﨑さんを任命

　高千穂高校（佐伯浩美校長、２７７人）の魅力を高める活動をより充実させようと、高千穂町は２２日、同町総合政策課主任主事の田﨑友教さん（３５）を高千穂高校魅力向上コーディネーターに任命した。同町によると、公立高校に地域と学校をつなぐコーディネーターを配置するのは県内で初めてという。

　西臼杵郡唯一の県立高校の同校は、少子化の影響などで年々生徒が減少。昨年度には入学者が１００人を切り、全校生徒数も３００人を切った。

　こうした現状に危機感を持った高千穂、日之影、五ケ瀬町の行政や同校関係者らは今年２月、支援する高千穂高校魅力向上推進委員会（会長・甲斐宗之高千穂町長）を設立した。

　また、高千穂高は独自に若手教職員らでつくる魅力向上委員を発足させ、今月から週１回、会議を開いている。

　田﨑さんの任命式は２２日に同町役場であり、甲斐町長が辞令書を手渡した。任期は同日から来年３月３１日まで。

　甲斐町長は「地域に必要な高校として残すためにも３町でしっかり支援していく」。佐伯校長は「（任命は）とても意義深く感謝に堪えない。高校としても学校を、より魅力化していきたい」とあいさつした。

　田﨑さんは魅力向上委員会に参加するなどして、学校と連携。行政、民間企業、ＮＰＯなどと同校との協働体制の構築、ＳＮＳなどを活用した広報活動や生徒募集の支援など学校の魅力向上活動に取り組む。

　同校卒の田﨑さんは「特色ある学びの学校。生徒や保護者から選ばれる学校になるよう高校の先生と相談しながら進路や就職なども含めて支援していきたい」と話した。