新型コロナ−新たに１２人

都城市役所でクラスター

◆県北、日向市と椎葉村で各２人−２２日

　県と宮崎市は２２日、県内で新たに１２人（県２０６５〜２０７６例目）が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県北在住者は日向市と椎葉村で２人ずつ。都城市では２１日発表の１人を含め、市役所市民課職員の計７人の感染が分かり、県は県内２８例目のクラスター（感染者集団）と判断した。変異株疑い感染者は５人で８日連続して確認された。累計の感染者は２０７６人、変異株疑いは３１人になった。

　連日、２桁の感染者が確認されたのは２月２日以来、７８日ぶり。２２日発表の県北以外の市町村別をみると、都城市６人、串間市と宮崎市が各１人。

　県感染症対策室などによると、２０７１例目の日向市５０代女性は、これまでに学校関係者３人の感染が分かった同市立小学校の職員。２０７４例目の９０代女性はこれまでに職員１人、入居者３人の感染を確認した高齢者施設の入居者という。

　２０７２例目の椎葉村３０代女性は、２１日発表の同村２０代男性の知人で、２０７３例目の１０代男性は３０代女性の家族という。

　都城市の計７人は、市役所市民課マイナンバーカードサポートセンターの非常勤職員。２１日発表の４０代の同市女性とその家族２人、三股町在住の女性と家族１人の計５人に続いて、都城市の３０〜６０代女性の５人の感染が判明し、関連の感染者は１０人になった。

　県によると、２１日に同課職員３７人の検査を行い、２２日は約４０人の検査を進めた。そのほかの職員や市民などとの接触状況などを調査している。

　２０７６例目の都城市３０代男性は医療機関を受診し陽性が判明した。クラスターとの関連などを調べている。

　２０７０例目の串間市の２０代女性は、２１日発表の同市３０代男性の知人で濃厚接触者として検査した。

　宮崎市によると、２０６５例目の２０代女性は医療機関を受診し感染が判明した。また、２１日発表の２０５６例目の同市１０代女性は鹿児島県からの来訪者と接触歴があったことが分かったという。

　県によると、２１日の行政検査は２９４件で１２件が陽性。日向市繁華街のクラスターに関連した高齢者施設で１３４件、同市の学校関係で４５件の検査を行った。

　２１日時点の入院は２５人で重症者はゼロ。延岡西臼杵圏域（４４病床）で１６人が入院し、日向入郷圏域（１８病床）の入院はゼロになった。宿泊・施設療養は１２人で、１人が延岡市の宿泊施設で、２人が施設で療養している。入院・療養調整中は１９人となっている。


◆２３日、１０人未満

　県は２３日午前、新型コロナウイルスの新規感染者が１０人未満になる見込みと発表した。確定値は２３日午後に発表する。



◆職員と児童が感染−日向市立小学校

　日向市は２２日、同市立小学校で職員１人と児童１人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。

　同市によると、県が同日発表した５０代女性職員と２１日に発表した１０歳未満の男性児童。同じ小学校では１８日までに、学校関係者と教職員の感染を確認した。３０日まで臨時休校としている。

　県によると、日向保健所は２２日までに学校関係者約１７０人を検査を終えた。同市繁華街のクラスターとの関連性は分かっていない。


◆串間市民病院勤務の職員が感染

　串間市は２２日、串間市民病院に勤務する２０代女性の市職員が新型コロナウイルスに感染したと発表した。

　同市によると、女性職員が勤務するエリアの滅菌・消毒作業を実施。外来リハビリや新規入院の受け入れなどを当面の間中止し、外来診療などは継続するという。