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7月31日開幕−第26回宮崎国際音楽祭

本紙掲載日:2021-04-28
1面
宮崎国際音楽祭の概要を発表する写真右から河野知事、佐藤寿美総監督、徳永二男音楽監督

16日間に14公演−チケットの一般発売は5月22日から

◆真夏の祭典〜天地の恵みに祈りを込めて〜

 県と県立芸術劇場は27日、第26回宮崎国際音楽祭の概要を発表した。7月31日から8月15日の16日間、宮崎市のメディキット県民文化センターを主会場に計14公演を行う。テーマは「〃真夏の祭典〃〜天地(あめつち)の恵みに祈りを込めて〜」。世界的バイオリニストのワディム・レーピンさんや諏訪内晶子さんら、国内外で活躍する演奏家らが出演する。夕刊デイリー新聞社など協賛。

 昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となり、2年ぶりの開催になる。これまで4月下旬から5月中旬に実施していたが、今回は「国文祭・芸文祭みやざき2020」(7月3日〜10月17日)に合わせ、宮崎から文化芸術発信の一翼を担う初の真夏の音楽祭とした。

 出演者は海外7人、国内15人。このほか、宮崎国際音楽祭管弦楽団の約90人と、宮崎国際音楽祭合唱団や同ジュニアオーケストラ、県吹奏楽連盟など県内から約200人がステージに立つ。公演はメインプログラムとスペシャルプログラムが各5、教育プログラムが3、サテライト公演が1。

 メインプログラムは、次代の巨匠と評されるワディム・レーピンさんと、日本を代表する諏訪内晶子さんの2人のバイオリニストの競演(8月8日)のほか、レーピンさんとロシアを代表するボリショイ・バレエ団の最高位であるスヴェトラーナ・ザハロワさんによる音楽と踊りの夢の競演(同9日)、日本を代表するバイオリニストの三浦文彰さんとピアニストの辻井伸行さんの演奏(同14日)などが予定される。

 スペシャルプラグラムは、県立芸術劇場の三つのホールで開く七つのコンサートに、いずれも500円で入場できる「500円コンサートの日」(8月1日)、テレビ番組などで人気の俳人・夏井いつき氏を招いてのトーク・コンサート「Oh!My!クラシック」(同5日)などが開かれる。


◇8月2日、門川町でサテライト公演

 音楽祭を広く親しんでもらえるよう県内の文化施設に音楽祭で招待する演奏家が出向くサテライト公演(8月2日)は、門川町で開催を予定。第一線で活躍する女性ソリスト、国内オーケストラの女性首席奏者による弦楽八重奏団を編成し、真夏の夜を華やかに彩る音色を届ける。

 チケットの一般発売は5月22日午前10時から。問い合わせは宮崎国際音楽祭事務局(電話0985・28・3208)。


◇暑さ対策も工夫−コロナ対策も徹底

 県庁で記者会見した佐藤寿美総監督は「国文祭・芸文祭の一翼を担うイベントとして、宮崎の文化を発信したい。夏の開催も配慮し、暑さ対策も工夫したい」、河野知事は「感染防止を徹底した上で行うが、改めて音楽や芸術文化の力を感じてもらい、コロナから立ち上がっていこうという大きな力にしてほしい」と話していた。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、今回は出演者・劇場スタッフの検温、手指消毒、マスク着用を徹底するほか、来場者にも協力を求める。また、販売座席数は収容人数の約70%とし、1席ずつ空けて販売する「1席エリア」などを設けるという。

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