３１事業年度２億９６６万円の黒字

本紙掲載日：2021-04-29

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あいさつする楠田組合長

ＪＡ延岡総代会－農畜産物販売２６億７３６１万円

◆貯金残高、１０００億円の大台目標上回る

　ＪＡ延岡（楠田富雄組合長）は２８日、延岡市川原崎町の同ＪＡ本店で第３１回通常総代会を開いた。３１事業年度（２０２０年２月～２１年１月）の決算は２億９６６万円の黒字となった。事業別では、農畜産物販売実績は２６億７３６１万円で目標２７億７４５０万円の９６・４％。信用事業は貯金残高が１０００億円の大台に乗る１０１５億３２１０万円で目標の９８５億円を上回る１０３・１％を。貸出金残高も２７９億３２２５万円で目標の２７５億２４００万円の１０１・５％と、いずれも目標を上回った。共済事業の支払い実績は８５０３件で金額は４９億４０４０万円に上った。

　昨年と同様に新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、あらかじめ書面で議決を取っており、出席総代は本人と書面議決を合わせて５３０人（定数５５０人）となった。

　楠田組合長は冒頭のあいさつで、「昨年はコロナで世界が一変し、さらに長引く低金利政策で厳しい経営環境にありましたが、皆さまのご協力と職員の努力で貯金が初めて１０００億円の大台に乗りました。融資も３００億円台に届くところまできたのは大きな実績。改めて〃ＪＡの原点〃そして〃ＪＡの在り方〃を見つめ直した１年でもありました」と振り返り、「人口減少や産地間競争、生産コストの高止まりなど農業の経営環境はますます厳しさを増すと思われます。しかし、今まで以上に産地振興、販売力強化、後継者研修に取り組み、農業経営への不安を払拭していきます」と述べた。

　議事では第３１事業年度の事業報告と決算報告、第３２事業年度（２１年２月～２２年１月）の事業計画と予算案など５議案を審議し、いずれも賛成多数で承認された。

　このうち新年度の事業計画では、①農業所得増大に向けた取り組み強化②農家経営安定に向けた指導体制の強化③支店の特色を生かした地域活性化への取り組み④組織基盤・財務基盤の強化⑤事業の「合理化」「効率化」「集約化」―など８項目の重点取り組み事項を確認した。

　同日は総会に先立って優良組合員表彰を行い、２団体と６個人が楠田組合長から表彰状と記念品を贈られ、延岡スカイサービスの甲斐淳一取締役が謝辞を述べた。表彰を受けた組合員は次の通り。

【優良組合員表彰】
甲斐俊行（延岡市野田）金井トシ子（同土々呂町）河野實男（同北浦町古江）延岡スカイサービス（同北方町八峡）濱田憲司（同長浜町）南久保山女性部（同北方町）柳田慧子（同北川町川内名）湯浅一弘（故人・同稲葉崎町）