５月１日から使用開始−延岡学園高

人工芝グラウンドが完成−サッカー場、テニスコート４面

　延岡学園高校（柳田光寛校長、６６９人）が建設中のサッカー部とソフトテニス部専用の人工芝グラウンドが完成、１日から使用開始となる。練習環境が整い、さらなる飛躍が期待される。

　サッカーグラウンドは１面で広さ８３４４平方メートル。ソフトテニスコートは４面で２７４０平方メートル。それぞれＬＥＤの照明を４基ずつ取り付けており、夜間練習も可能となる。今後、更衣室やトイレも建設する。

　サッカー部は、全国高等学校サッカー選手権大会宮崎県大会で３年連続でベスト４に進出するなど徐々に力を付けてきた。実績から入学する生徒が増え、現在の部員数は１０２人。これまでは尚学館中学校サッカー部と同じ運動場で練習していたため、主力チームは西階運動公園補助グラウンドで練習。片道約１０キロの道のりを自転車で通っていたが、完成でこの苦労からも解放される。

　ソフトテニス部は県内では１、２位を争う強豪。男子は２０１９年１２月に行われた「九州新人大会」で創部７年目に初優勝を飾った。サッカー部と同様に、２面のコートで男女が一緒に練習するには狭く、コート表面に凹凸（おうとつ）があったことから、ボールがイレギュラーすることもあった。そのため、西階庭球場に出掛けて行き、練習することも多かった。

　こうした実情に、同学園の佐々木雅彦理事長が「生徒たちが練習に打ち込める環境を」と４年ほど前からグラウンドの建設を計画。昨年１０月に地鎮祭を行い、工事を進めてきた。あす、５月１日からの使用開始を予定しており、２日には練習試合を行う予定という。

　完成を前にソフトテニス部男子の平山綾一主将は「ごみなど落とさないように、感謝しながら、きれいに利用したい。全国でも戦えるように本気で練習して恥ずかしくないようにしたい」、柳田校長は「力があるから、自信を持って練習に取り組み、全国で活躍できる証明をしてほしい。（グラウンドを整備することで）それを支えられれば」と話していた。