ワクチン開始−初日、１００人

７月までに終了予定−高千穂町

◆接種して安心した

　高千穂町内の６５歳以上の一般高齢者を対象とした新型コロナワクチンの集団接種が６日から、同町武道館で始まった。初日は、事前予約した高齢者約１００人が接種を済ませた。

　町武道館では医師２人、看護師６人を含む４０人がワクチン接種に従事した。大きく二つのブースに分かれて、医師が予診を行った後に看護師がワクチンを接種。接種後は約３０分間、副反応がないか経過観察を行った。

　接種を済ませた同町向山の男性（７３）は「痛みは感じなかった。今も大丈夫だし、接種して安心した。接種はしたけれどマスクなど感染対策はしていきたい」と笑顔で話した。

　町によると、国から供給されたワクチンは現時点で約１０００人の２回接種分があり、高齢化率の高い地区から順に接種を進める。国からの供給量が十分になれば、町武道館での集団接種に加えて、高齢者施設などを主治医が訪問しての接種も行うという。

　国からの供給時期や量にもよるが、武道館での集団接種は週４日実施。１日当たり約２００人を接種して、一般高齢者の接種を７月末までに終える予定。

　甲斐宗之町長は「住民が真面目に時間を守るなどしてくれてスムーズに接種を終えることができた。来週からは接種人数も増やすが、スタッフから改善点を聞くなどしながら７月末までに終わらせたい」と話した。

　日之影町では１０日から保健センターで６５歳以上対象、五ケ瀬町でも１０日から午前は町立病院、午後は町民センターで７５歳以上対象の新型コロナワクチンの集団接種を始める予定。