今月の遠足や運動会など延期

中学校・部活動は校内だけで−延岡市教委が方針

　県の緊急事態宣言発令に伴い、延岡市教育委員会は３１日まで、遠足、修学旅行、運動会・体育大会等の学校行事について実施しない方針を決めた。また、中学校の部活動についても校内だけでの活動とし、他校との交流は行わないよう指示。１０日付で市内の小中学校に通知した。

　同教育委員会によると、実施しないよう求めている学校行事は「接触」「密集」が懸念されているため。そのほか、児童生徒や教職員の健康観察を改めて徹底し、同居の家族に風邪の症状がある場合も、登校、出勤を控えるよう周知を求めている。

　同市内では今月１４日に１校、１６日に６校、２１日に１校、２３日に４校が運動会、体育大会を予定。このうち旭中学校（池野宗宏校長）では、今月１６日に体育大会を予定し、準備を進めてきた。

　同校では、昨年２度延期し、最後のチャンスと４月下旬に予定していた３年生の修学旅行が、出発直前に中止になったばかり。落ち込む中で、体育大会に気持ちを切り替え、練習に励んでいたという。

　再び直前での予定変更に島田尚教頭は「残念。生徒はまた落ち込むと思う」と思いやった。今の段階では延期後の日程は決められないが、「生徒たちの切り替えは早い。また何とか、気持ちを切り替えてくれるんじゃないか」と期待する。

　また、６月の第１週には中体連の地区予選が控えている。ただ３１日まで対外試合ができないため、「中体連が心配。対外試合ができずにぶっつけ本番となる可能性もあり、そこはマイナスかなと思う」と懸念した。

　日向市では１校、美郷町では２校が今月に運動会、体育大会を計画していたが、いずれも延期を決めている。