議長に黒木氏を再選

副議長は海野氏−日向市議会

　日向市議会（定数２０、欠員１）は１３日に臨時会を開き、正副議長選などが行われた。投票の結果、議長に黒木高広氏（６６）＝新志会＝を再選し、副議長には海野誓生氏（７２）＝市民連合＝を選出した。任期は申し合わせにより、議長は２年間。副議長はこれまで２年間だったが、人材育成などの観点で今回から１年間に決めた。

　改選はともに１９議員の単記無記名投票で行われた。議場で開票の結果、議長選には黒木氏と松葉進一氏（７６）＝無会派＝の２人が立候補。有効投票数１９票のうち黒木氏が１０票を獲得して当選した。松葉氏は１票、日高和広氏（６１）＝市政会＝が７票、黒木万治氏（７２）＝無会派・日本共産党＝が１票だった。

　副議長選は海野氏と近藤勝久氏（５９）＝市政会＝が立候補。海野氏が１２票を獲得して当選した。近藤氏は７票だった。

　黒木氏は、２００７（平成１９）年４月に初当選し４期目。１５年５月から２年間は副議長を務めたほか、議会運営委員長や議会選出監査委員などを歴任。改選時の１９年５月から議長。

　投票前の所信表明演説会で黒木氏は、「２年前に１期２年と約束したが、コロナ禍で議長職のうち対外的な活動ができず完全燃焼にはほど遠いものがある。行政と議会、議員間の情報共有などを継続し、正副議長や各委員会委員長との定例会など、やれなかったことも実現したい」などと意欲を示した。

　当選後は「身の引き締まる思い。議員各位と切磋琢磨（せっさたくま）し、円滑な議会運営に努めたい」などと就任の抱負を語った。

　海野氏は０７年４月に初当選し４期目。産業建設水道常任委員長、議会運営委員長など歴任。所信表明や当選後のあいさつで、「議会は議決結果の責任と市民への説明が求められている。議長を支えながら、一人ひとりの議員力を高めながら、議会全体の力をアップする取り組みに尽力したい」と述べた。

　臨時会は１３日の１日間で、市議会選出の監査委員や各委員会構成などを決めた。