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ワクチン・今月中に確保

本紙掲載日:2021-05-17
1面

高齢者20万人分−医療従事者5万人分も

 県は17日、新型コロナワクチンについて、医療従事者約5万人分を確保し、今月中には高齢者約20万人分を確保できる見込みと示した。県議会新型コロナウイルス等感染症対策特別委員会(佐藤雅洋委員長、12人)で報告した。

 県薬務対策室によると、今月10日の週に医療従事者向け約5万人分が到着。国の連絡で今月24日の週までに高齢者向けの362箱(20万3678人分)が配送され、6月中に267箱(15万6195人分)を配送する見込みという。

 今月12日時点で、医療従事者の約7割3万3000人が1回目の接種を終え、高齢者は約3%1万人が1回目の接種を終えた。

 国が示している7月中に高齢者への2回接種を終える方針で、同対策室によると、県内26市町村のうち川南町と椎葉村が7月中の完了は難しいと回答していると明かした。「椎葉村は1医療機関で実施予定。救急対応や副反応への備えなどを考慮すると難しいと聞いている」とした。

 4月の調査では県内14市町村が7月中の完了は難しいと回答。「多くの市町村が県の協力、支援を前提に7月中の完了を目指す。最大の課題となる接種従事者の確保に向け、医師、看護師とともに、薬剤師や歯科医師などに協力を求め、総力戦で進めたい」と語った。

 また、ワクチンの配分は市町村ごとで、高齢者の接種が終わった場合は、市町村の判断で、一般向けに割り当てられるという考え方も示した。

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