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▽L サイズ 1枚 300円
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(A4サイズはラミネート加工もできます。ラミネート加工は500円追加) |
L サイズ
(8.9×12.7センチ) |
1枚 300円 |
LL サイズ
(12.7×17.8センチ) |
1枚 500円 |
A4 サイズ
(21×29.8センチ) |
1枚 1,200円
(ラミネート加工は300円追加) |
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宮崎銀行などが総額5億4千万円
◆大きな社会貢献成長見込む−GPCR研究開発で高度な技術
宮銀ベンチャーキャピタル(VC)は、東京大学協創プラットフォーム(東大IPC)などと共同で、バイオ創薬企業リベロセラ(東京都)へ総額5億4000万円の投資を行ったと発表した。リベロセラ社は画期的な新薬開発の基盤技術を確立し、大きな社会貢献と成長が見込まれる。代表取締役CEO(社長)は延岡市出身、理学博士の菅家(かんけ)徹氏(52)が務める。
菅家さんは、延岡市三須町出身。西小─恒富中─宮崎西高─東京大農学部生物学科卒業後、東京大大学院農学系研究修士課程を修了。製薬企業の興和で、医薬品の研究開発に従事した。
英国・ストラスクライド大学への研究留学。細胞シグナル伝達研究で博士号を取得し、大学やベンチャー企業で創薬研究開発プロジェクトを推進してきた。細胞生理学、分子薬理学の分野が専門で、近年は特に抗体医薬開発に注力してきたという。
リベロセラ社は2018年4月設立の理化学研究所が認定するバイオ系「理研ベンチャー」企業。宮銀VCなどによると、東京大学名誉教授・理研特別招聘(しょうへい)研究員の横山茂之氏が長年にわたり研究してきた「無細胞タンパク質合成法」の基盤技術を活用。細胞膜上にあるタンパク質「GPCR(Gタンパク質共役型受容体)」を作製する技術を確立した。
GPCRの異常が、がんなどさまざまな難病の原因とされ、その異常を制御する研究が世界で行われている。ただ、GPCRは作製が難しく、未解明な部分が多いという。
リベロセラ社は、GPCRの研究、開発で他社を大きくしのぐ高度な技術を有しているとされ、天然に近いGPCRを大幅に短い時間で作製する技術を確立。製薬企業やバイオ企業などとの共同研究・開発や自社新薬の創出も目指している。
今回の資金調達は、東大IPCが主導。宮銀VCは、宮崎銀行と共同設立の「みやぎんベンチャー企業育成2号ファンド」で、第三者割り当てによる株式引受で投資。投資金額は非公表にしている。
宮銀VCは「社会性、事業価値の向上が期待でき、グループとして支援していきたい」としている。
菅家さんは今回の資金調達について「資金面に加え、開発戦略を共有できる経営チームが構成できたことが心強い」とコメント。
今回の資金調達をリードし、リベロセラ社の取締役に就いた東大IPCのパートナー大堀誠氏は「革新的な基盤技術と創意に満ちたチームが、治療法がなかった疾患などへの創薬を可能にし、世界の人々の健康と医療に貢献することを大いに期待する」とした。
GPCR(Gタンパク質共役型受容体)ヒトの細胞膜上にあるタンパク質で、細胞外の栄養素や感覚などの情報を細胞内へ運搬する機能を担っている。GPCRによる細胞内への異常情報伝達ががんの発生や転移などを引き起こすことが分かっており、GPCRの異常情報伝達を制御できる革新的な治療薬の開発が待たれている。
◆「新薬開発が私の使命」−社長は延岡出身の菅家さん
菅家さんは夕刊デイリー新聞社の取材に応じた。一問一答は次の通り。
−─共同出資に、出身地の宮崎銀行が設立した宮銀ベンチャーキャピタルも参画した。
今回の増資ラウンドで初めてお会いし、投資をお願いしましたが、よい信頼関係を築くことができました。弊社の技術ポテンシャルや創薬研究の社会的意義をご理解いただき、高く評価していただいたことに感謝しています。
また、われわれの研究開発に対するパッションを共有いただき、チームとしてともに成長を見守っていただけると期待しています。
−─個人として企業の代表取締役として将来への展望を教えてください。
創薬研究者として20年以上にわたって研究開発を行ってきた中で感じていた創薬ボトルネック(妨げ)を解消する技術に出合えたことを非常に幸運に感じています。この技術を最大活用し、従来の技術では作れなかった新薬の開発を行うことが私の使命です。
世界中で必要とされる独創的な医薬品の開発を行うことで、製薬企業として成長をしていくとともに、他のバイオ企業や製薬企業とも連携を図りながら、いち早く必要な薬を世の中に届けることで貢献していきたいと考えています。
経営面ではまだまだ自身の経験不足を感じていますが、社内外の経験豊かなメンバーに支援をいただいていることを大変ありがたく感じています。今回の投資をきっかけにさらに組織面の強化も行い、スピード感を持った研究開発、事業展開が可能な経営体制を構築してまいります。
−─故郷の延岡市や宮崎県への思いについて。
延岡や宮崎で過ごした少年時代の科学への情熱が研究者としての自分の原点です。それを育んでくれた素晴らしい環境や先生方に感謝しています。
同窓の先輩方や同級生、後輩など宮崎内外の医療現場や医学研究において第一線で活躍されている方々も数多くいらっしゃいます。
弊社の創薬技術を通じた研究開発や新薬の提供という形で少しでも貢献させていただきたいと考えています。