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普通期水稲−田植えスタート

本紙掲載日:2021-05-31
1面
好天の下で始まった南方地区の田植え作業(30日、延岡市行縢町)

北方町、南方地区から中心部へ・延岡

 5月最後の週末となった29、30の両日、JA延岡(楠田富雄組合長)管内で普通期水稲の田植えがスタートした。水量が豊富な北方町と南方地区を振り出しに、延岡市中心部の水田地帯へと順次広がっていく。

 好天に恵まれた30日、南方地区では田植えや、その準備作業の光景が見られた。大貫町の農業瀧本喜義さん(60)も、昨年就農した長男の鷹介さん(25)と一緒に行縢町の田んぼで田植えにいそしんでいた。

 瀧本さんは行縢町、高野町、小峰町などで約6・5ヘクタールの稲を作付けする専業農家。一作年と昨年はウンカや病害で不作だったため、「今年は」と期待を懸ける。今回からは鷹介さんに田植え機の操縦を任せ、自身は苗箱の補給や田植えルートの指示を行っている。

 「通常は1反当たり約480キロの収量があるが、昨年は270〜300キロと大きく落ち込んだ。今年は肥料や水はけの管理など、しっかり対策をして育てたい」と前を向く瀧本さん。

 初めて田植え機に乗った鷹介さんは「まっすぐ進むのが難しい。農業のきつさを実感しています。父には厳しく、優しく教えてもらっており、将来は自分が後を継いで、次の世代に農業を引き継げるように努力したいですね」と話していた。

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