県北１１校の主力紹介（３）

本紙掲載日：2021-07-03

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第１０３回全国高校野球選手権宮崎大会

◆延岡工－「成果出すだけ」
１回戦・福島（１２日午前１０時、アイビースタジアム）

　どこからでも点を取れる打力が持ち味。攻守の柱となる主将の瀬戸口和絃仁は「新人戦の敗戦から、さらに全員が力をつけた」と手応えを感じている。

　控え選手も含め、全員が初球から振っていく気の強さと出塁に対しての意地の強さがある。日髙歩、瀬戸口、黒木真之助、寺原永久の上位打線で初回から得点につなげたいところ。走力も生かし、「取られても打ち返す」と打ち勝つことを目標にしている。

　特にクリーンアップの黒木、寺原は長打力があり、当たれば外野の頭を越す力がある。日髙は左右に打ち分けることができ、安定した打率でチームをけん引する。「ストライクゾーンは全部打つ」「チームが息を吹き返す一発を放つ」と意気込む。

　守備では、４点以内に抑えることが理想。変化球が得意の三田陽大と神戸健斗でしのぎ、瀬戸口が抑える。それを内外野が連係し、支える形。三塁手の戸上喬太も内野の要。打っても下位打線で火付け役になる可能性があり、「絶対アウトにしてくれる。期待値が高い」と仲間からの信頼も厚い。

　昨年は、夏の大会で４強入りを果たした。「先輩を越えるために練習してきた。後は成果を出すだけ」。初戦に向け力を込めた。

◆延岡星雲「つなぐ打撃を」
１回戦・高鍋（１２日午後０時４５分、アイビースタジアム）

　出塁率の高い森銀司の働きが得点へのカギ。森は「何でもいいので、しぶとく食らい付いてチャンスをつくる。それを積極的な走塁で広げたい」と、貪欲な姿勢を見せる。

　主砲の高見快心は、力強い打球を広角に打ち分けられるのが持ち味。ムードメーカーとしての役割も担っており「好機での１本はもちろん、四球や進塁打など状況に合わせた打撃で雰囲気を盛り上げたい」と意気込む。

　主軸の１人、辻一気は勝負強さが魅力。走力もあり、足で好機を拡大する。中堅手としては「ヒット性の打球もアウトにして投手を助けたい」と勝利への貢献を誓う。

　高見、辻の後を打つのは池田昴。「チャンスで打席が回ってくることが多い」と自覚しており、「大事な場面で打ち、チームを勢いづけたい」と燃える。

　多彩な投手陣を引っ張るのは、主将で捕手の岩田淳史。昨年の夏も経験しており、視野が広い。攻守ともに冷静な判断で的確な指示を送れる。「盗塁などで流れを与えないようにしたいし、つなぐ打撃を心掛けたい」と、まずは８強入りを狙う。