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「負けないぞ」

本紙掲載日:2021-07-12
7面
学校内にある屋根付きの相撲場で行われた鞍岡小の相撲大会
元気良く相撲を取る児童

2年ぶり相撲大会−五ケ瀬・鞍岡小

 五ケ瀬町立鞍岡小学校(脇山辰己校長、37人)で6月25日、相撲大会があり、全校児童が校内の土俵で元気良く相撲を取った。

 同校には創立100周年記念事業の一環で1985(昭和60)年12月に建設した屋根付きの相撲場があり、以来毎年、大会を行ってきた。しかし、昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となり、2年ぶりの開催。応援に来た保護者らも検温、手指消毒など、感染予防策をして行った。

 1、2年生は学年別(男女合同)、3年生以上は2学年ずつ男女別の計6部門を設け、トーナメント制で実施した。児童は、マスクを着け、体操着の上から胴にぐるりと布を巻いた〃まわし姿〃で土俵入り。自分や家族と一緒に考えたしこ名を呼ばれると、返事をして塩をまき、他の児童の掛け声に合わせて四股を踏んだ。

 体育の授業や昼休みに稽古してきた児童たち。相手のまわしをつかむと全力で押したり、上手投げをしたりして好取組を見せ、応援する保護者らから大きな拍手が起こった。

 「のんの藤(ふじ)」というしこ名で出場し、5、6年女子の部で優勝した6年の藤木心華さん(11)は、4年時に続いて2回連続での優勝。「周りの人たちからの励ましの声を聞くと心が燃えてきて、『負けないぞ』という気持ちが湧き出てきた。みんなで笑顔で相撲ができてうれしかった」と話した。

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