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廣本、逆転の二塁打−延岡学園

本紙掲載日:2021-07-14
9面
【2回戦・延岡学園―佐土原】延岡学園は5回、廣本が逆転の二塁打を放つ

第103回全国高校野球選手権宮崎大会サイド

◆競り勝つも打線に課題

 延岡学園は接戦を制して初戦突破。ただ、森監督は好機の場面を含めた13の飛球死を振り返り「悪いところが出た。強く低い打球を打つ意識を徹底しなければ」と、課題の改善を選手に求めた。

 先制されたのに加え、序盤は淡泊な打撃やけん制死で主導権をつかめず。しかし、1点差で迎えた五回2死一、二塁、打席に立った廣本が悪い流れを振り払った。

 「追い付かなければ」と、コンパクトな打撃に集中。4球で追い込まれ、その意識が研ぎ澄まされた。5球目は真ん中高めの変化球。引きつけ、鋭く振り抜く。「抜けてくれ」。快音を残した打球は左中間を破り、逆転の適時二塁打となった。

 打席に臨む前、廣本は左ポケットに手を入れた。中には、延岡学園グラウンドの土を詰めた袋が入っている。「触ると練習してきた日々を思い出し、自信が湧く」。落ち着きを取り戻したことで、本来の力が発揮できた。

 だが、満足はしていない。八回は無死一、二塁で右邪飛に倒れた。「走者は足の速い2人。内野の間を抜けば、点は入っていた」と猛省。「もっとつなぐ意識を持たなければ」。3回戦までに修正することを誓った。


◇強気で臨んだ−武藤(6回を投げ被安打2、6奪三振の好投)
「公式戦の登板は、去年の秋以来。リードされている状況で緊張したが、流れを持ってこようと強気で臨んだ。自己最速も更新できた。次も強気の投球で相手をねじ伏せたい」

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