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「キネマの神様」日向市で先行上映

本紙掲載日:2021-07-19
7面

山田監督「必ず行くその日まで」オンラインで再会約束

 8月6日に全国公開される山田洋次監督の映画最新作「キネマの神様」の先行上映会が17日、日向市の市文化交流センター大ホールで開かれた。主催は、山田監督を敬愛する市民らでつくる山田会(和田康之代表)。新型コロナウイルス感染拡大による東京都の緊急事態措置等を受け、山田監督の来場が急きょ見送られ、オンラインでの舞台あいさつに変更されたが、駆け付けた市民らファン約700人がモニター越しに温かな拍手を送った。同市での山田監督作品の上映会は、2019年11月の「男はつらいよお帰り寅さん」先行上映会以来、今回で25回目。

◆「監督、愛されています」会場で鑑賞した俵さん

 同作は、原田マハさんの同名小説が原作。〃映画の神様〃を信じ続けた男の人生が、愛や友情、そして家族の物語と共につむがれる。

 数々の名作を生み出してきた松竹映画の100周年記念として制作。当初は志村けんさんと菅田将暉さんがダブル主演を務めるはずだったが、志村さんが新型コロナウイルスに感染し、その後亡くなったため、志村さんと親交の深かった沢田研二さんが遺志を継ぎ、代役を務めた。

 この日は、感染対策のため来場者数を制限し、2回に分けて上映。1回目の上映後と2回目の上映前に、山田監督がオンラインで舞台あいさつに登場した。

 「いつも日向の皆さんと一緒に自分の作品を見て、皆さんの感嘆や感動を一緒に感じることは、僕にとって一番の楽しみでした。それが今回できなくなったことは、皆さんに会って舞台あいさつができないこと以上に、僕にとってはつらいことです」と切り出した山田監督。

 沢田さんに代役を頼もうと思った理由や、松竹映画史に名を連ねる映画人や映画への賛歌として、また、若かりし日の自分自身を投影した同作への思いなどに触れ「僕が青春時代を過ごした1950年代後半から60年代は、これから新しい時代をつくっていくんだと、国民全体が意気に燃えていました。それに比べ、今の時代はかなり重苦しい。特にコロナ禍の収束が見通せず、未来に希望が持てません。そういう時代にあって、僕たちにとって今何が大事なのかを考える作品になれば、そんなことを思いながら作りました」と語った。

 山田監督の来場が急きょ見送られたため、恒例の「おかえりなさい」コールはかなわなかったが、会場からは温かな拍手が送られた。

 また、1回目の上映には宮崎市在住の歌人・俵万智さんが来場し、市民らと一緒に鑑賞した。山田監督の「男はつらいよ」シリーズ第40作「男はつらいよ寅次郎サラダ記念日」は、俵さんの短歌集「サラダ記念日」が原作。

 俵さんは上映後、舞台に上がり、モニター越しに山田監督と談話。冷めやらぬ感動や山田監督への愛にあふれた会場の雰囲気を伝えた。

 「会場に入ったら聞くともなしにあちこちから『私、山田会のお手伝いをしているのよ』『私、何回か前の上映会で山田監督にサインもらったのよ』などの山田監督自慢が耳に入ってきまして。本当に監督、愛されています」と俵さん。

 これに対し、山田監督は「日向の皆さんは僕にとって特別なんです。皆さん、他のお客さんのことなんかあまり気にせず、面白い場面では大声を出して笑う。そんな昔の映画館のような雰囲気が、僕は何だか落ち着くんですね。と同時に、どんな反応をしてくださるのか、僕にとっては怖いお客さんでもあるわけです」。

 現在89歳。「僕もずいぶん年を取りましたが『必ず日向に行くんだ』という気持ちでいます。その日までさようなら」と再会を約束した。

 1回目の上映に来場した延岡市富美山町の吉村憲行さん(71)富栄さん(70)夫妻は「沢田さんがどんなふうに演じているのか楽しみに見に来ました。若き日のジュリー(沢田さんのニックネーム)はいませんでしたね。年を重ねたありのままの姿、それが良かったです」としみじみ。「男はつらいよ」シリーズをはじめ、山田監督作品の大ファンで「日向の上映会には、これまで何度も足を運んでいますが、ぽろっと泣けたり、思わず笑ったり。やっぱり皆さんと一緒に見る映画はいいですね」と話した。

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