一ケ岡小４年生、児童が芝居作りに挑戦

鑑賞教室を前にワークショップ

　延岡市立一ケ岡小学校（木村淳子校長、２３１人）の４年生４３人は６月２５日、１１月１７日に開かれる鑑賞教室の事前ワークショップを同校体育館で行い、芝居の楽しさや難しさに触れた。

　鑑賞教室では、ＮＰＯ法人劇場創造ネットワーク「座・高円寺」（東京都）が演劇「フランドン農学校の豚〜注文の多いオマケ付き〜」を上演する。作品の世界観を知り、ステージ上で演じる難しさや面白さを体験することで、作品をより深く楽しんでもらおうと、出演する塚本淳也さん（４１）、小玉雄大さん（３２）、大野朱美さん（３５）、伊島青さん（２４）と「座・高円寺」のスタッフ、制作・窓口連絡の石原直子さん（３８）、舞台監督の荒牧大道さん（４１）が来校した。

　役者４人の自己紹介の後、早速簡単なウオーミングアップで体を動かした。このうち伝言ゲームでは、児童が４チームに分かれてそれぞれ１列になり、出題に沿った動きを前の人から最後尾まで伝えた。題と全く異なる動きに変わってしまうと、児童は「全然違う」と盛り上がった。

　その後、各チームに役者が１人ずつ加わり、声を出さないジェスチャーのみの芝居作りに挑戦。「豚を育てる」をテーマに、チームごとに児童と役者で自由に物語を考えた。児童は意見を出し合い、せりふやステージに出てくるタイミングなどを楽しそうに話し合った。

　発表では、役者がナレーターを担当。児童は大げさに演技をしたり、ステージを走り回ったりして、他の児童の笑いを誘った。同じテーマでも展開の異なる他のチームの発表に、大きな拍手を送った。

　飼育員役を演じた遠山侑良さん（９）は「ジェスチャーで劇をして楽しかった。みんなの芝居を見ていても楽しかったので、もう一度したい」と話していた。