延岡市美展−家族３人目の無鑑査昇格
本紙掲載日：2021-07-29
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書家岡��一華さん（延岡）
延岡市富美山町の書家、岡��一華（本名亜希子）さんが、現在開催されている「第７０回延岡市美術展覧会」の書道部門で無鑑査に昇格した。出品作「卽事（そくじ）」が、大胆かつ自由、変幻自在の運筆による力感で「観（み）る者の肝を揺さぶる」と高く評価され、第７０回記念特別賞を受賞。２０１３年と１９年に同部門で特選（市長賞）を受賞していたことから、昇格要件を満たした。
２６年前から毎年出品を続けてきたという岡��さん。母・西村和香（本名香枝子）さんと兄・西村玄洋（本名寿洋）さんに続き家族で３人目という快挙に「ご指導いただいた先生、先輩はじめ友人、市美展関係者、表装や運搬などに関わる多くの方々に感謝の気持ちでいっぱい」と心境を語った。
書道教室を構え、日本書芸院二科審査員などを務めながら書道振興に力を注いでおり、今回の受賞と昇格は大きな後押しとなった様子。「延岡の書道界発展はもちろん、文化全般を盛り上げる力になりたい。他部門の方々とも積極的に協力していければ」としている。
第７０回延岡市美展は同市東浜砂町の延岡総合文化センターで３１日まで。また同市幸町の延岡駅前複合施設エンクロスでも８月４日から１０月１７日まで、同展入賞作品を展示する「延岡市美術展覧会７０回記念特別展」が予定されている。