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LL サイズ
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1枚 1,200円
(ラミネート加工は300円追加) |
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日向高、延岡学園高、東海中−21、22日に本番
宮崎市で先月開かれた「県吹奏楽コンクール」(県吹奏楽連盟など主催)で、県北から3校が九州吹奏楽コンクールへの出場権を獲得した。日向市の日向高校は小編成での快挙。延岡市の延岡学園高校は2年ぶり、東海中学校は14年ぶり。九州大会は福岡サンパレス&ホールを会場に、今月21日に中学校の部が、22日に高校の部が開催される。本番を前に意気込みを聞いた。
◆日向高−約40年ぶりの快挙「心動かす演奏を」
日向高校吹奏楽部(園田玉紀顧問、椎葉理恵顧問、黒木美衣部長、20人)の九州大会出場は約40年ぶりの快挙。少人数のため音の厚みや迫力では劣るものの、だからこそ紡ぎ出せる繊細な表情や美しいハーモニーで挑む。
代表校はインターネットで発表され、黒木部長は他の3年生部員と一緒に結果を知った。「南九州大会を目標にしていたので、何かの間違いじゃないかと思って、すぐに顧問の先生に電話で確認して、それからみんなでうれしくて泣きました」
練習では毎回、合奏前に歌声が響く。「自分たちで考えた物語を歌詞として曲に乗せたもの」という。特に自由曲「想ひ麗し浄瑠璃姫の雫」は、色やイメージを一つにまとめるため、この練習法を繰り返してきた。
「まずは一人一人が気持ち良く演奏することが大切。今の良い雰囲気を保ちながら、聞いてくれる人の心に響く、心を動かす演奏をしたい」と意気込む。
◆延岡学園高校−音楽で訴える気持ち47人でぶつけたい
延岡学園高校吹奏楽部(椛山達己顧問、山脇一美顧問、木村瞭友部長、45人)は2年ぶり4回目の九州大会。
県大会では、コロナ禍による練習不足や練習との環境の違いに慣れず、ミスが目立ったという。「いい出来とは言えなかった」と椛山顧問。木村部長は「九州大会に出場できるかどうか半々だった」と振り返った。
密を避けるため、合奏は週に3回のみという短時間集中の練習だが、立ち居振る舞いや演奏中の表情などは成長してきたと、椛山顧問は評価する。また、「まとまって聴こえる音」「音楽をしようとする気持ちを伝える演奏」が同部の個性と挙げ、「音楽で訴えようとする気持ちは強い。普段通りの演奏が本番でできればいい」と、部員たちを鼓舞した。
木村部長は「県大会よりもレベルアップした演奏をしたい。金賞を目標に、顧問を含めた47人のパワーをぶつけていきたい」と力強く話した。
◆延岡・東海中−「楽器、物、人を大事に」実践が音につながった
14年ぶりに九州大会出場を決めた東海中吹奏楽部(中島香織顧問、馬庭大輔顧問、東真里奈部長、31人)。6人の3年生部員は、「東海中が戻ってきたと言われ、うれしかった。期待されている分、応えたい」と意気込む。
今春就任した中島顧問は、整理整頓を促し続けてきた。練習場所の音楽室入り口には、30足以上の靴が一足も乱れることなく整然と並ぶ。「楽器、物、人を大事にすることが音につながっていく」。その教えを生徒は実践。東部長は「演奏だけでなく、地域から愛される、応援される存在になるように生活を見直してきた」と胸を張る。
自由曲は候補曲の中から部員が選んだ、棋士藤井聡太さんがモデルの「若き英雄の挑戦4四桂馬」。途中で拍子が変わる難しい曲を短期間で仕上げた。
「演奏できることに感謝し、音楽の楽しさが伝わる演奏ができれば。心を一つに、悔いなく演奏したい」と張り切る。