防波堤に故郷描く
本紙掲載日：2021-10-19
7面
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美しく楽しい門川−町内６年生
門川町内３小学校（門川、草川、五十鈴）の６年生１７８人は１５日、同町庵川地区の防波堤の壁面をキャンバスに、門川湾に浮かぶ無人島・乙島や、同町のマスコットキャラクター「かどっぴー」一家など、美しく楽しい故郷のイメージを一枚の大きな絵に描いた。同町教育委員会主催。「いつまでも大切にしたいわたしたちのふるさとかどがわ」をテーマに毎年実施されている。
防波堤は高さ約１・５メートル、全長約１３００メートルあり、今年度はこのうち約１５０メートルを使用。児童たちは５、６人ずつ３４班に分かれて取り組んだ。
具体的には、白く塗られた壁面を班ごとに幅約４・３メートルずつ担当し、同町近海で水揚げされる門川金鱧（はも）や、尾末神社大祭で担がれる勇壮なだんじりなど、それぞれ考えてきた下絵を元にチョークで下書きした後、はけやブラシなどを使って水性ペンキで色を塗った。
この日は、爽やかな秋空が広がったが日差しが強く、児童たちは水分補給をしながら、昼食を挟んで約５時間かけ、真剣な表情で仕上げていった。
草川小５班は「門川湾に上がる花火を真ん中にドーンと描きたい」と、中村愛実（あみ）さんをリーダーに山下さくらさん、�睇楊澄覆瓩ぁ砲気鵝�黒木大雅さん、小早川蒼旺（そら）さんの５人で奮闘。
背景を真っ黒に塗る作業から取り掛かり、途中、下絵通りに描けなくなった部分も出てきたが、力を合わせて迫力ある大輪の花火を完成させた。「どの班よりも良い出来だと思う」と満足そうだった。
制作した壁画は、児童たちが成人式を迎えた後、再び白く塗り直されて、次代の６年生へ受け渡されるという。