ノアコーヒーと絵本を制作

神崎絵里さん（延岡市出身）−３１日までイラスト展・鹿児島

　延岡市出身のアーティスト神崎絵里さん（４６）と、ノアコーヒー本店（鹿児島県霧島市）が共同制作した絵本「ノアとハコブネそしてコーヒーのお話」のイラスト展が、同店で３１日まで開かれている。

　絵本は、同店オーナーの「心を包み込める温かいギフトを作りたい」という思いに応え、半年をかけて制作した。旧約聖書の「ノアの箱舟」を下敷きにした、コーヒー農園を営むノア少年と多様な動物たちを中心とした物語。Ａ５判２０ページ、オールカラー。書店などでの販売はなく、同店でのみ１冊１０５０円で購入できる。

　イラスト展では、絵本に登場するキャラクターを描いた計１４点を展示。縦１・３５メートル、横３・５メートルの大型作品「ノア音楽隊のコーヒーコンサート」では、ノアとその仲間たちがコーヒーを囲んで音楽を奏でる様子が、温かなタッチで描かれている。

　神崎さんは「この絵本に登場する、どこか欠けているノアや動物たちは私であり、あなたです。来店する皆さんが、ノアコーヒーの香りに包まれながら、自分のハコブネと自分だけの物語を胸に、旅をしているような優しい気分になっていただければ幸いです」と話している。

　同店の営業時間は午前９時〜午後５時。火曜は定休日。神崎さんがラベルをデザインしたアイスコーヒーとカフェオレの素のギフトセット（３０１０円）を購入すれば、絵本１冊を５００円で購入できる。商品の取り寄せにも応じている。問い合わせは同コーヒー本店（電話０９９５・５０・１６４６）まで。