青春を満喫、文化祭－門川高

本紙掲載日：2021-10-28

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全力ではじけた清亮祭

◆一瞬に一生を懸けて

　門川町の県立門川高校（澁谷好一校長、２７２人）の第１７回文化祭「清亮祭」が１５日、同町総合文化会館であった。生徒たちは「ポップコーン一瞬一生」をテーマに、全力ではじけた。

　吹奏楽部による「マツケンサンバ」などの演奏でリズミカルに幕開き。続く生徒会によるオープニングでは、生徒会長の荒木希望さんが魅惑的なダンスで盛り上げた。

　澁谷校長は「皆さん、きょうは朝から表情が輝いていますね。この日に懸けてきた皆さんの姿を一分一秒見逃すまい、そんな気持ちです。まだ始まったばかりですが、もう感動してしまいました」と涙ぐみ「ポップコーンのようにいっぱいはじけて、いっぱい思い出をつくってください」と呼び掛けた。

　同祭実行委員長の戸髙栞里さんは「きょうまで、どのクラスも一生懸命に準備してきました。けんかになったり、言い合いになったりしたこともあったと思いますが、きょうは一瞬に一生を懸け、一人一人の個性があふれる楽しい一日にしましょう」とあいさつした。

　１年生は紙を使った展示、２年生はクラス紹介を兼ねた動画を発表。３年生は、劇団こふく劇場代表の永山智行さんから指導を受けて仕上げた演劇を、それぞれクラスごとに発表した。

　このうち、総合学科食品加工系列の３年３組は、実習で使っている長靴をモチーフにした「長靴のシンデレラ」を上演し、ユーモラスに食の大切さを伝えた。

　「旅」を上演した福祉科の３年１組は、コロナ禍で昨年度かなわなかった修学旅行への無念を「せめて妄想だけでも楽しみたい」と作品に込めた。

　東京ディズニーランドでミッキーマウスやドナルドダックと写真を撮ったり、ホテルで枕投げを楽しんだり…。ところが妄想は長くは続かず、介護福祉士の国家試験を控えた現実に引き戻される。「３年間いろいろ乗り越えてきたじゃないか。俺らならできる」と自分たちを鼓舞した。

　審査の結果、最優秀賞には、女子生徒が圧倒的多数を占める総合学科生活科学系列の３年４組の日常を切り取った「ワンｆｏｒＡｌｌＡｌｌｆｏｒワン」が選ばれた。