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フェリーたかちほ、宮崎−神戸・15日就航

本紙掲載日:2022-04-14
3面
15日、就航する宮崎カーフェリーの新船「フェリーたかちほ」(13日、宮崎市)
真新しい船内を見て回る関係者ら

船旅を快適に真新しい船内−宮崎港で内覧会

 宮崎―神戸航路を運航する宮崎カーフェリー(宮崎市、郡司行敏社長)の新船「フェリーたかちほ」は、15日就航する。それに先立ち内覧会が13日、宮崎港に停泊する同船などであり、関係者や招待者らに客室をはじめレストラン、ラウンジなど船旅を快適にする真新しい船内の諸設備をお披露目した。

 フェリーターミナル前で式典があり、郡司社長が「県民フェリーという役割を忘れることなく安全運航・安定輸送に努め、おもてなしと地域密着日本一の船を目指す」、河野知事は「本県の経済、社会を未来につなぐ県民フェリーを力を合わせて守り、育てたい」とあいさつ。

 同日は国土交通省や県、市町村などの関係者、トラック事業者など招待者らが出席。新型コロナウイルス感染防止対策として、班ごとに分かれ、時間差をつけて船内に入り、客室や吹き抜けのあるエントランス、レストラン、浴室など諸設備を見て回った。

 新船「フェリーたかちほ」は、現行船を上回る全長194メートル、全幅27・6メートルで、総トン数は1万4006トン。旅客定員は576人。トラック163台と乗用車81台を積載できる。昨年3月12日に起工、同10月20日の進水式の後、内装工事などが行われていた。

 宮崎県の物流と観光の振興に貢献することを目的として、多くの貨物を運べるよう船を大型化しトラック積載台数を33台増やすとともに、快適な船旅が楽しめるよう客席は個室を大幅に増設。特にトラックドライバーの部屋は全室個室となっている。

 船内デザインは宮崎の温暖な気候や豊かな自然、トロピカルフルーツをイメージした温かな色彩を基調に、伝統芸能の神楽で使用される「彫(え)り物」の切り絵をモチーフにしたデザインを施す。

 また、船内はコンパクトながらイベントステージやラウンジ、展望サロンなどのパブリックスペースを充実させ、くつろぎの空間を確保。キッズルームやベビールーム、ペットルームなども完備。船内全体を抗菌剤でコーティングするなど安全安心にも配慮している。

 大人1人の基本運賃(6月30日乗船分まで)は、プレミアム2万8240円、ファースト2万2740円、シングル2万540円、ドミトリー1万5740円、ツーリスト1万3940円、小人半額など

 新船の乗船予約は電話で受け付けている。九州予約センター(電話0985・29・5566)、関西予約センター(電話078・321・3030)で、午前9時〜午後5時(土日・祝日は正午まで)。

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