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L サイズ
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1枚 300円 |
LL サイズ
(12.7×17.8センチ) |
1枚 500円 |
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1枚 1,200円
(ラミネート加工は300円追加) |
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3、4代相馬羊堂氏の作品も−15日まで延岡
延岡市北川町産の紅渓石(こうけいせき)から硯(すずり)を作り出す紅渓石硯師の、過去4代にわたる作品図案が11日から、延岡市本小路のカルチャープラザのべおか2階アートギャラリーで初公開されている。「硯とデッサンと」をテーマに、15日まで作品とともに展示する。入場無料。
図案は3代目硯師で、県指定伝統工芸士の故・相馬羊堂(ようどう)=本名・展夫=氏(享年68歳)の妻照子さん(79)が、長年大切に保管。一部は羊堂氏の師匠で2代目の崎川羊堂(1899〜1964年)が亡くなった後に遺族から譲り受けたもので、その中には初代の原口梅羊(1875〜1944年)から引き継がれたデザイン画も多く含まれていた。
会場では、このうち約30点を額装で公開しているほか、羊堂氏と息子の4代目相馬羊堂(49)=本名・周二=さんの硯作品計約55点を展示。図案をとじ込んだファイルも並んでおり、手に取って見ることもできる。
古びた図案には時代の奥深さが漂うとともに、着想から製作までを手掛ける作家であり職人としてのこだわりとセンスが感じられる。完成形を意識した彫刻デザインの緻密さは圧巻で歴代硯師の個性が光り、紅渓石硯の系譜とも言える貴重な資料となっている。
照子さんは「4代の硯師について一堂に紹介できる最初で最後の展示会になるかもしれませんし、図案を見ていただけるだけでもありがたいです」と話している。
【紅渓石硯】延岡市北川町の源歳木山(げんさいきやま)から切り出される美しい赤石を使って作られている。同赤石はきめが細かく、硯の素材として理想の原石と言われ、色あい、石質が中国の端渓石に匹敵することから紅渓石と名付けられた。
紅渓石硯の歴史は安政年間(1854〜59)ごろ、甲斐国の徳蔵という修験者が延岡市北川町八戸の河原で見つけた赤石で硯を作り、これに着目した延岡藩家老穂鷹久道が配下の川原新蔵に硯を作らせて大阪へ輸出したのが始まりとされる。
明治維新の後も硯の製作は続けられたが、紅渓石硯の名声の基礎を築いたのが原口梅羊だった。梅羊の技術は2代目崎川羊堂、3代目相馬羊堂へと引き継がれ、現在では4代目相馬羊堂さんが伝統を守っている。(参考文献=三代目・四代目硯師相馬羊堂作品集「石と語る」)