みんなの応援隊ワッショイ星人

アーナー恵子さん（延岡）のキャラクター

◆各地に出現、店を盛り上げ

　ワッショイ星人、各地に現る−−延岡市鶴ケ丘在住の現代美術家アーナー恵子さん（６２）が生み出したキャラクター、ワッショイ星人（商標登録済み）が、活動の幅を広げている。千徳酒造（大瀬町）や菓子店の虎彦（幸町）など市内の店を「ワッショイ」と応援。最近では、ワッショイ星人ラベルのかりんとうが発売された。いろんな所にひょっこり現れて、くすっと笑わせてくれる。

　アーナーさんによるとワッショイ星人は、生きるみんなの応援隊として、まずは気持ちから盛り上がろうと現れた妖精またはエイリアン。口蹄（こうてい）疫、夫の他界、東日本大震災と、アーナーさん自身も社会も闇の中にいた２０１２年に生まれた。

　お説教はせず、ただ寄り添い見守ってくれる、優しい性格。集団行動を好むが、一人一人自由な心を持っていて、何をしても許してくれる。だから、大勢で列をなして「ワッショイ」しているように見えても、何人かははみ出して酒盛りをしたり、寝たりしている。それでも互いに怒らない。

　お酒と芋が大好物で、星祭り（ワッショイ星祭り）の日には、芋を食べる習慣があるそうだ。

　アーナーさんは、このワッショイ星人を描いた掛け軸を千徳酒造や虎彦に寄贈。同市北浦町古江のＳＨＩＭＯＡＳＯＣＡＦＥでは、窓ガラスやトイレの壁に描いた。

　商品としては、のし紙、割り箸、キーホルダー、ポストカードがあり、新たに加わったのが「ワッショイ星人のいも＆ミックスかりんとう」。

　大好物の芋をテーマに商品を作りたいと、県内産の芋を使ったさまざまな商品を買っては食べ、買っては食べして、イメージに合うものを探した。そして見つけたのが、五ケ瀬町の女性加工グループ「バーバクラブ」の「芋かりんとう」。コラボレーションを申し込んだところ、快く承諾してもらえたという。製品を仕入れ、ラベルを貼り付けて販売している。

　次の目標は絵本制作。現在、物語を考えながら、画布に油絵の具で試し描きをしている。「年内に作りたい。また、チャンスがあれば、他の食品ともコラボできればうれしい」とアーナーさん。

　「ワッショイ星人のいも＆ミックスかりんとう」は８０グラム入り３００円。自宅、千徳酒造、ＳＨＩＭＯＡＳＯＣＡＦＥ、さざんぴあ（構口町）、ハワイアンカフェＷＩＫＩＷＩＫＩ（浜町）で扱っている。