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苦境の学生を支援−寄付された物品を提供

本紙掲載日:2022-07-12
7面
会場いっぱいに食料品や日用品が並び、学生が必要な物を受け取った
スタッフが励ましの言葉を掛ける様子も見られた

子どもネットワークのべおか

 コロナ禍の影響を受けている学生を応援しようと、市民団体「子どもネットワークのべおか」(堀之内健吾理事長)は6月25日、延岡市の南方東コミュニティセンターで「学生生活応援イベント」を開いた。開始時刻前から学生が並び、応援の気持ちがこもった物資を両手一杯にして、うれしそうに持ち帰った。

 アルバイトの収入減少や保護者から支援が受けられないなど、生活に困窮する学生を応援する取り組み。昨年12月に実施したところ、感謝の声が多数届いたため、今年度から年2回の開催を決めた。

 会場には、同団体が用意した食料品や日用品の詰め合わせ50セット、生理用品、化粧品、米などのほか、イベント開催を知り、市民らから寄せられた物資が会場いっぱいに並んだ。

 学生は会場内を回って自分が必要な物を選んで袋詰め。先着50人にはレトルト食品、市の指定ごみ袋などが入ったセットが渡された。

 また、生理用品は、「もらう瞬間を(男子学生らに)見られたくない」という女子学生の思いに寄り添い、パーテーションで仕切ってコーナーを設けた。女子学生は、自分に合う物を選んで持ち帰り、あっという間に60パックがなくなった。

 前回に続いて訪れた九州保健福祉大学4年の女子学生(22)は「無料で頂けるのがありがたい。奨学金を節約しながら使っているので、助かる」と感謝していた。

 イベントでは、同大学の学生8人がボランティアで会場設営などに協力した。また、イベント開催に向けて、多くの人からの物品寄付のほか、玄米を無料で精米してくれるなど「いろんな方から支援頂いた」と同ネットワーク。理事の田邉祥子さん(48)は「支援くださった方の気持ちで成り立っている。

 その気持ちを大切に、少しでも長く続けていきたい」と話した。

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