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延岡発祥−橋の日

本紙掲載日:2023-08-04
1面

安賀多橋でイベント

◆周辺を清掃、世界平和を祈る

 水郷延岡発祥の水辺イベント「第38回延岡橋の日」(野中玄雄代表)は4日、同市の大瀬川に架かる安賀多橋とその周辺で行われた。今年のテーマは「『命の橋』から照らせ世界の平和を!」。参加した市民らが橋や河川敷の清掃を通して橋をはじめとする水辺環境に感謝し、平和への祈りをささげた。主催は同実行委員会(塩月隆久実行委員長)。

 今年は国土交通省延岡河川国道事務所や県延岡土木事務所、延岡観光協会、延岡華道連盟、延岡市、市内企業などから約300人が参加。時折小雨が降る中、午前5時50分から安賀多橋の歩道を掃き清め、欄干を磨き、前日までに実行委らが刈った草を回収したほか、生け花を献花するなど約40分の作業に汗を流した。

 橋の真下の河川敷で行われた式典では、市仏教会青年部による法要が営まれ、参加企業や団体の代表らが焼香して延岡大空襲や近年の自然災害などで亡くなった人たちを供養した。続けて延岡少年少女合唱団による「折り鶴」「橋の日の歌」の合唱も行われ、参加者全員で「命の橋」への感謝を示した。

 参加した山本一丸副市長は「豊かな暮らしをもたらしてくれる橋、川、水の恵みをしっかりと受け止め感謝したい」とあいさつした。延岡河川国道事務所の麻生宏斉所長は、五ケ瀬川が10年連続で全国トップクラスの水質を維持していることに触れて「長年の『延岡橋の日』の成果」と活動を称賛。延岡警察署の黒瀬信太郎署長は「戦時中から多くの命を守ってきた安賀多橋にあやかり、署も安心安全な生活を守っていく」と話した。また塩月実行委員長は「平和、環境保全の尊さを改めて考え、子どもたちに伝えていってほしい」と参加者に呼び掛けていた。

 きょうは、県内各地で官民各団体や企業が橋の日に参加した。このうち県建設業協会青年部連合会は午前中、安賀多橋をはじめ日向市の中原橋など7カ所で清掃作業を実施。また午後3時以降、高千穂町の神都高千穂大橋など4カ所での清掃も予定。

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