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日本新聞協会エッセーコンテスト

本紙掲載日:2023-10-04
1面
佐藤和さん

旭小4年−佐藤和さん入選

◆題材は曽祖母営んだ本紙販売店

 日本新聞協会は2日、新聞配達や販売所にまつわる心温まるエピソードなどを募った「第30回新聞配達に関するエッセーコンテスト」の受賞者を発表した。応募総数3223編の中から、県内からは延岡市立旭小学校4年佐藤和(なごみ)さん(9)の「新聞のバトン」が小学生部門の入選に選ばれた。

 コンテストは新聞配達のPRのため、同協会が1994年から実施。「新聞配達の日・新聞少年の日」(2023年は10月15日)の時期に合わせて受賞者を発表している。今回は特別審査員の小平奈緒さん(スピードスケート五輪金メダリスト)らが審査を行い、大学生・社会人、中学生・高校生、小学生の3部門で最優秀賞、審査員特別賞、優秀賞を各1編、入選各7編の計30編を決定した。

 佐藤さんは、曽祖母・美代子さん(故人)が営んでいた夕刊デイリー新聞の販売店が知人への事業承継を経て現在も配達を続けていることと、社会情勢を伝える記事やそれを読む人たちの考え方の違いに関心を寄せ、それらを「新聞のバトン」と表現。新聞が持つ魅力への思いをつづった。

 受賞の知らせを受けた佐藤さんは、新聞配達に関わる人たちへの感謝とともに「これからもたくさんの記事を読んでいきたい」とにっこり。佐藤さんの担任を務める田中晃貴教諭は「(エッセーを)一生懸命に書いているのを見ていたので、受賞はとてもうれしい。新聞は語彙(ごい)力や表現力、物を知る力を育てるいい教材」と話した。

◆「新聞のバトン」−佐藤和

わたしのひいばあちゃんは、わたしが生まれるずっと前新聞の販売店をしていたそうです。雨の日も風の日も、寒い日も暑い日も、どんな時も新聞の配達をしていました。毎日、たくさんの人に、新聞を届けていてすごいなと思います。
ひいばあちゃんがなくなった後は、知り合いの人が引きついでくれました。その方も、毎日、新聞をたくさんのお家に届けてくれています。まるで、ひいばあちゃんから新聞のバトンがつながっているようです。
わたしは4年生になって、学校で新聞を読む機会が増えました。いろんな人の人生や社会の様子などがわかって、楽しい気持ちになります。
新聞を読んだ後は、記事の内容について友達と話をします。考えがにていてうれしいこともあれば、全然違う考えでびっくりすることもあります。新聞記事から思いのバトンをもらっているようです。
これからも、新聞を通して、いろんなバトンを受け取り、わたしていきたいです。

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