県警１次異動－県北３署に新署長

本紙掲載日：2021-03-06

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組織改編サイバー人材育成

◆延岡・久留米氏、日向。垂水氏、高千穂・河野氏

　県警は５日、春の組織改編と第１次異動を発表した。県北関連では延岡署長に警備部参事官兼警備第１課長の久留米英樹氏（５６）、日向署長に交通部交通規制課長の垂水一洋氏（５８）、高千穂署長に同部運転免許課長の河野禎治氏（５７）が就く。発令は１８日付。

　組織改編は「社会の変化に適応するための組織体制の再編整備に係る基本方針案」に基づき、警務部に県民広報課と政策企画官を新設。また、サイバー人材育成体制や生活環境事犯捜査体制、捜査分析支援体制、高齢運転者支援体制の強化などに取り組む。

　県民広報課は課長以下１２人体制とし、部署ごとの広報、警察安全相談、犯罪被害者支援、情報公開、苦情相談の事務を集約。各相談から捜査へのスムーズな移行や、より効果的な情報発信などにつなげる。

　また、警務課に政策企画官を配置することで、警察運営全体を永続的に検討する体制を構築。優秀なサイバー捜査員を育成するため、サイバー犯罪対策課内に警察大学校などへの派遣枠を設ける。

　生活環境課には許可等事務係や特別捜査班を増員し、近年増加している森林窃盗や利殖勧誘、ヤミ金、風俗事犯などの捜査体制を強化。刑事企画課には捜査分析支援係に１人追加して、防犯カメラ画像の解析能力などを向上させる。

　特殊詐欺対策では深く関与する暴力団などに狙いを定めた取り締まりを推進するため、検挙対策事務を捜査第２課から組織犯罪対策課に移管。高齢運転者支援体制の強化では、一定の交通違反歴がある７５歳以上の運転者に技能審査を義務づける改正道交法が来年６月までに施行されるのを見据え、試験官を１人増員する。

　１次異動の対象者は警部（昇任予定含む）以上の警察官ら２２２人。内訳は警視正３人、警視８７人、警部１２０人、事務職員１２人。警視正は、警備部長に警務部参事官兼警務課長の河野晃央氏（５８）、宮崎北署長に警備部長の小野博氏（５９）が就任、１人が退職する。

　県警の２０２１年度第１次異動者は次の通り。カッコ内は旧職。敬称略。

【警視正】
宮崎北署長（警備部長）小野博

【同・昇任】
警備部長（警務部参事官兼警務部警務課長）河野晃央

【警視（部長・参事官級）】
警務部参事官兼警務部会計課長（高鍋署長）上平賢一▽同参事官兼警務課長（刑事部参事官兼刑事部刑事企画課長）三原健▽生活安全部参事官兼生活安全部生活安全企画課長（小林署長）黒瀬信太郎▽刑事部参事官兼刑事部刑事企画課長（生活安全部参事官兼生活安全部特別機動警察隊長）藤本康弘▽交通部参事官兼交通企画課長（生活安全部参事官兼生活安全部地域課長）最上川周一▽警備部参事官兼警備部警備第一課長（西都署長）湯浅晴之▽警察学校長（生活安全部参事官兼生活安全部生活安全企画課長）久米田勇二

【同（所属長級）本部課長等】
警務部総務課長（交通部交通指導課長）梅原守▽同県民広報課長（九州管区警察局出向）黒木真二▽同監察課長（刑事部捜査第一課長）三木健次▽同厚生課長（宮崎南署副署長）甲斐広幸▽同部付（刑事部組織犯罪対策課長）山木清市▽生活安全部地域課長（警察庁出向）澤田信也▽同通信指令課長（九州管区警察局出向）横山良人▽同少年課長（生活安全部統括官）黒木守▽同特別機動警察隊長（刑事部鑑識課長）内倉寿▽刑事部捜査第一課長（生活安全部少年課長）日髙貴▽同第二課長（知事部局出向）水口圭二▽同組織犯罪対策課長（刑事部暴力団対策官）上野健司▽同鑑識課長（刑事部科学捜査研究所長）中山貴樹▽同科学捜査研究所長（日向署副署長）池田孝▽交通部交通指導課長（交通部統括官）甲斐義勝▽同交通規制課長（交通部高速道路交通警察隊長）宇都宮淳一郎▽同運転免許課長（警務部統括官）戸松俊二▽同交通機動隊長（延岡署副署長）黒木寛二▽同高速道路交通警察隊長（生活安全部通信指令課長）福永勉▽警備部警備第二課長（警備部機動隊長）井上司▽同機動隊長（都城署副署長）楠元貢一

【署長】
串間署長（警務部監察課長）井上保志▽都城署長（交通部参事官兼交通部交通企画課長）中嶋信行▽小林署長（警務部総務課長）河野博之▽西都署長（刑事部捜査第二課長）日髙重徳▽高鍋署長（警備部警備第二課長）室屋利春▽日向署長（交通部交通規制課長）垂水一洋▽延岡署長（警備部参事官兼警備部警備第一課長）久留米英樹▽高千穂署長（交通部運転免許課長）河野禎治