どれも魅力ある研究−門川町長
本紙掲載日：2021-03-12
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連携協定結ぶ−宮崎大学が事業成果報告
◆フィンガーライム産地化など
町の活性化を目的に２０１７年６月に宮崎大学との包括連携協定を締結した門川町は４日、同町役場などで２０年度門川町・宮崎大学連携事業年次報告会を開いた。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、ウェブ会議システム「Ｚｏｏｍ（ズーム）」を使い、役場会議室と同大をオンラインで結び開催した。
合わせて約４０人が参加。報告を前に同大副学長の國武久登農学部教授が、「県内唯一の国立大学としてのプライドを持って、教職員一丸となって地域に必要とされる大学を目指して精進したい。本日の年次報告会を機にさらなる連携強化で注目されるような連携事業に発展させていきたい」とあいさつ。
報告された研究は、�ゝ�の町門川町の網羅的な魚類多様性情報の確立と情報発信プロジェクト�¬臉逎�イドブック製作プロジェクト〜とっても元気！宮大チャレンジ・プログラム〜��さかなゲーム製作プロジェクト�ぬ臉酊�内の小学校におけるＩＣＴ教育の取り組み�ゥ�ンムリウミスズメの象徴種的価値を見いだすための生態・行動研究――など。
國武副学長も報告者として「フィンガーライムの産地化に向けた取り組みとオリジナル品種の育成」について発表した。
フィンガーライムは、ライムキャビアとも呼ばれ、粒状の果肉が特徴のオーストラリア原産の野生のミカンの仲間。同町では、１７年度から町内の数名の生産者が希少性が高く、国内での取り組み事例の少ないフィンガーライムに興味を持ち、栽培をスタート。昨年から販売、「ふるさと納税」の返礼品となっている。
國武副学長は、「課題は露地栽培での安定的栽培。剪定（せんてい）や施肥管理技術の改良などでこの課題を打破していきたい」などと述べた。
閉会あいさつで安田町長は、「どの研究報告も大変有意義で魅力ある発表だった。さまざまな角度から素晴らしい事業に取り組んでいただいており、これからの門川町の活性化につながるものと感心をし、喜んでいる」とお礼を述べた。