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Ｌ サイズ
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1枚 300円 |
ＬＬ サイズ
（12.7×17.8センチ） |
1枚 500円 |
Ａ４ サイズ
（21×29.8センチ） |
1枚 1,200円
（ラミネート加工は300円追加） |
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県北救急医療フォーラム−１３日、延岡
◆遠隔診療支援システムにも期待
「県北地域における救急医療についてのフォーラム」が１３日、延岡市東浜砂町の延岡総合文化センターで行われ、医療関係者や県北各自治体の関係者、県議会議員ら合わせて約１００人が、基調講演やパネルディスカションを通してこれからの県北の救急医療について考えた。
４月から県立延岡病院で県内初の救急車型ドクターカーが運用開始されるのを前に、県北の救急医療について県民に理解を深めてもらおうと、宮崎大学、県、同病院が主催した。ドクターカーは、医師と看護師、救急救命士が乗って搬送中に医療行為を施したり、患者情報を通信で病院と共有することで収容後の処置に円滑につなげる。救命率向上や術後の後遺症防止・軽減が期待されている。
基調講演では、３人の医師が登壇。まず大分大学医学部付属病院高度救命救急センター長の坂本照夫氏が、「わが国の病院前救急救護・救急医療の変遷」をテーマに話し、救急医療体制の歴史などについて語った。
県立延岡病院救命救急センター長の長嶺育弘氏は「県北地域における病院前救急診療の現状と問題点について―県北救命救急センターの立場から―」をテーマに話し、「搬送時間が長い地域がある」など課題を挙げて病院前診療の必要性を説明した。
宮崎大学医学部脳神経外科講師の大田元氏は、「宮崎県における脳卒中診療の現状と今後の展望―ＩＣＴを利活用した連携の重要性―」をテーマに講演。ドクターカーやドクターヘリの運用と、ＩＣＴの利活用による県内の脳卒中診療体制の充実化への期待を語った。
パネルディスカッションは、「県北地域における救急医療の充実に向けて〜病院前救急診療（ドクターヘリ・ドクターカー）と遠隔診療支援システムの活用」をテーマに行われた。座長は、延岡市医師会の佐藤信博会長と長嶺氏。パネラーは、▽宮崎県北の地域医療を守る会会長の廣�麌霖砲気鵞Ρ箍�市消防本部警防課課長の田口寿孝さん▽高千穂町国民健康保険病院院長の久米修一さん▽延岡市地域医療対策室室長の池田修さん▽宮崎大学医学部付属病院救命救急センター副センター長の金丸勝弘さん▽県福祉保健部次長の和田陽市さん▽県看護協会会長の中武郁子さん。
病院前診療の必要性について、金丸さんは「救急医療は時間との闘い。その時間を縮める手段が今回のドクターカーであり、遠隔診療支援システム」。ドクターカーとの連携について、田口さんは「連携が進むことによって救急救命士が行う特定行為の実施数も増えている。信頼関係が増してきたものと考えており、これからも連携を強化していきたい」と述べた。
ドクターカーの導入について廣瀬さんは「市民としては安心感が大きい」と述べる一方、「救急医療に携わる医療関係者の負担が大きくならないように、コンビニ受診をしないことなどを市民に啓発していきたい」。また、「ドクターカーやドクターヘリの役割がまだまだ市民に浸透していないので、救急医療の先生たちが頑張っていることを広く市民に周知していきたい」と話した。
フォーラムの前に行われたオープニングセレモニーでは、読谷山市長や佐藤会長らを乗せた県のドクターヘリと同型機が延岡総合文化センター隣の妙田球場に着陸。機体が公開され、参加者らが興味深そうに見入っていた。
フォーラムの模様は、ケーブルメディアワイワイで４月３日から放送されるほか、動画共有サービス「ＹｏｕＴｕｂｅ（ユーチューブ）」で後日配信される。