男気・女気商品券など評価−日本商議所

日向商議所の支援事業を表彰

　日本商工会議所（三村明夫会頭）の２０２０年度事業活動表彰団体が１８日、リモート開催された第１３２回通常会員総会の席上で発表され、日向商工会議所（三輪純司会頭）の支援事業が今年度新設された新型コロナウイルス感染症対応関連事業として表彰された。

　同関連事業の表彰は全国５１５会議所の中の５会議所のみ。通常の事業活動表彰としては１７年度に同会議所がキャリア教育と簿記教育の推進で表彰を受けており、一つの会議所が数年単位で表彰されるのは珍しいという。

　今回表彰対象となったのは、コロナ禍に同会議所が実施した支援事業のうち、額面の金額に２０％の寄付金を加えて昨年６月販売した〃逆プレミアム〃の「男気・女気地域貢献商品券」の発行事業と、タクシー業界と飲食店を支援する「タクシーデリバリー事業」で、先進的事例として評価された。

　このうち、昨年６月２日に販売開始した同地域貢献商品券は１６日目で当初目標の５００セットが売り切れ、その後追加販売した３００セットも丸４カ月後の同１０月２日に完売。同７月に始まり、今年３月末まで行うタクシーデリバリー事業も２０７件（３月２５日現在）の実績があったという。

　三輪純司会頭は２６日に開いた記者会見で「会員をはじめ市民の皆さんの『わがまちを元気にしたい』という熱い思いが、成功に導いたカギとなったと思う。これからも他にはないレアなまちを目指し、まちを元気にする施策を次々と打ち出したい」と意欲的に話した。