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日向市制施行70周年(1)

本紙掲載日:2021-04-01
8面

◆魅力と新たなカチ、出発点に−日向市長・十屋幸平

 1951(昭和26)年4月1日に富島町と岩脇村の合併によって誕生した日向市は、美々津町、東郷町との合併を経て、市民の皆さまとともに豊かな自然や歴史・文化・観光資源などの恵みを大切に受け継ぎながら、重要港湾の細島港を中心に交通・物流インフラの整備や産業の集積等を進め、県内髄一の港湾工業都市として発展を続けてまいりました。

 本日、市制施行周年を迎えることができましたのも、本市の礎を築いていただいた先人の方々をはじめ、長きにわたり市勢の発展に尽力された市民、企業、団体の皆さまのご努力と関係各位からのご支援のたまものであり、心より感謝申し上げます。

 皆さまとともにこの大きな節目をお祝いすべく、記念式典のほか、『つながる』をコンセプトにさまざまな記念事業を展開してまいります。本市の歩みが未来へとつながり、人と人、さらには市の魅力と新たな価値とがつながっていく出発点としてこの周年をとらえ、さらなる発展を目指してまいりたいと考えております。これからも本市の魅力を生かしながら、日向で育った子どもたちが地元に「戻りたい」「住み続けたい」と思えるまちづくりを進めてまいりますので、変わらぬご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。


◆未来へバトンつなぐ−日向市議会議長・黒木高広

 日向市制施行70周年に当たり、市議会を代表してごあいさつを申し上げます。

 日向市が1951(昭和26)年4月1日、宮崎県で6番目の市として誕生して以来、70年目の佳節を市民の皆さまと共に迎えられたことに大きな喜びを感じるとともに、今日の日向市を築いてこられた先人の皆さまのご尽力とご苦労に、心より敬意と感謝を申し上げます。

 2006(平成)年2月には東郷町との合併により新しい「日向市」が誕生し、国民的歌人若山牧水などの文化・歴史資源も加わり、黒潮文化と森林文化の融合するまちとして発展してまいりました。

 現在は、日本全体が大きな転換期を迎える中、人口減少問題に加え、相次ぐ自然災害の発生などから、本市が抱える課題も多面化し、その対応も急務となっております。

 市議会といたしましても、これまで議員定数の削減や議会基本条例の制定、議会と市民との意見交換会の開催など、さまざまな議会改革を行ってまいりました。これからも市民の皆さまが安心して暮らせるよう、未来へとそのバトンを確実につなげるため、議員一同なお一層の努力をしてまいりたいと存じます。

 結びに、市制施行70周年を祝し、本市のますますの発展と市民の皆さまのご健勝とご多幸を心よりご祈念申し上げ、お祝いの言葉と致します。


◆素晴らしい街を子どもたちへ−日向商工会議所会頭・三輪純司

 日向市制施行周年に当たり、心よりお祝いを申し上げます。

 日向市は、1951(昭和26)年4月に県内で6番目の市として誕生しました。市が生まれたこの年は終戦から6年目で、日米安保条約が締結された年でした。朝鮮戦争の特需もあり、日本国民の生活がやっと落ちついてきた頃だったようです。

 日向市は重要港湾「細島港」を擁しており、(同)年には新産業都市の指定も受けることができました。現在は、港からの林産品の輸出は九州で1位、特に丸太の輸出量は2010(平成22)年当時から倍となっております。今後も不変のテーマ“海と山との融合”を進め、世界とつながる交流拠点都市として発展していくことを期待するものであります。

 これらの港湾機能と併せて、日向市の海は日本でも有数の波を誇るサーフスポットでもあります。日照時間2000時間を超える晴天に恵まれた気候で、リラックス・サーフタウンとして日本のカリフォルニアを目指し、その認知も進んでおります。

 昨今、物の豊かさから心の豊かさへ、つまりGDP(国内総生産)以外の豊かさに目を向ける人々が増加しています。幸せな人が住む町に人はやって来る。企業誘致、スポーツキャンプ、移住促進も含めこんなにポテンシャルの高い街はありません。

 「山あり海ありいい波あり」の素晴らしいこの街を子供たちにしっかり残していきたいものです。

 市制施行周年に当たり、わが街、日向市の一層の発展を心よりご祈念申し上げお祝いの言葉と致します。


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