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延岡LC−祝子川渓谷にヤマメ稚魚

本紙掲載日:2021-04-13
8面
ヤマメを放流する延岡ライオンズクラブの会員ら
延岡ライオンズクラブ、祝子川漁業協同組合の皆さん=撮影時のみマスクを外しました=

結成60周年記念−1万5000匹を放流

 延岡ライオンズクラブ(工藤聖也会長、44人)は11日、結成60周年の記念事業としてヤマメ稚魚の放流を行った。同市北川町上祝子の祝子川キャンプ場近くを流れる清流にヤマメ約1万5000匹を放ち、祝子川渓谷の資源保護を願った。

◆清流の資源保護へ

 この日は同クラブの会員約20人と、祝子川漁業協同組合(江上敬司郎代表理事組合長)の役員らが参加。開会式で、結成60周年記念式典の山口耕二実行委員長は「ヤマメの放流で地域に貢献し、祝子川の環境を良くしたい。すくすく育つのを思い浮かべながら放流しましょう」とあいさつ。

 式後、参加者は大自然が広がる祝子川渓谷に移動。祝子川養魚場で育てた約15センチのヤマメを次々と放つと、透明な水の中を元気に泳ぎ回る姿が見られ、成長を願いながら「早く大きくなれよ」などと声を掛けていた。

 江上組合長は「昔から祝子川上流に生息するヤマメの原種を大切にしたいとの思いから、原種を卵から育て放流している。祝子川をヤマメの里として守っていくためにも、放流はありがたい」と感謝。工藤会長は「地域貢献活動としてヤマメを放流した。大きく育って延岡の活性化、自然環境保護、観光資源につながれば」と話した。

◇6月12日に記念式典予定

 同クラブは1960年12月、宮崎ライオンズクラブをスポンサークラブに県内4番目のライオンズクラブとして結成。これまでに献血運動や検眼献腎登録運動、福祉施設への助成、環境保護活動、青少年育成事業などさまざまな地域貢献活動を続けている。

 60周年記念式典は6月12日に開催予定。記念事業は、3月に延岡市野田町の五ケ瀬川右岸堤防(愛称コノハナロード)に河津桜を植樹。5月には同市松山町の延岡市子育て支援総合拠点施設「えんキッズ」に壁掛け時計を寄贈する予定という。

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