カウンセリング３講座が開講

来年３月まで−宮崎・生と死を考える会

　宮崎・生と死を考える会（木原万里子代表）が主催する２０２１年度カウンセリング３講座（基礎、発展、臨床心理学基礎）が１０、１１日、延岡市の市民協働まちづくりセンターで開講した（夕刊デイリー新聞社など後援）。講座は２年間にわたるプログラムで、新規受講者は基礎講座からスタート。前年からの受講者は発展講座、臨床心理学基礎講座に進み、さらなるスキルアップを目指す。

　このうち、第２４期基礎講座の開講式は、受講生１６人が参加して行われた。木原代表は講座の趣旨を説明し、「日曜日の講座で出席が難しいこともあるかと思いますが、『継続は力なり』です。長丁場の講座になりますが、よろしくお願いします」とあいさつ。

　講師を務める鹿児島大学教育学部の清原浩名誉教授が、年間のスケジュールとカウンセリングの考え方を説明。「カウンセリングは議論の場ではありません。来談者と議論したり、論破したりするのではなく、『答えはその人自身が持っている』という考え方で、決して否定をしない。カウンセリングはその答えを一緒に探すプロセスです。会話をする時は互いに〃私は〃という主語を大切にすることが大切」などと話した。

　この日は初回とあり、受講者同士で打ち解けるために２人一組で自己紹介。じゃんけんをして負けた方から名前や住所、受講の動機などを互いに打ち明け合い、全員との対面が終わる頃にはそれぞれリラックスした表情になっていた。

　講座は人間関係を円滑にして、それぞれの地域や職場での一助となる人材育成を目的に１９９８年度から開催している。３講座とも来年３月まで月１回のペースで開かれる。