東京五輪聖火リレー、北浦中にユニホームとトーチ

本物？――生徒びっくり

◆地元出身、木原恵美さん（愛知県在住）使用

　東京五輪の聖火リレーで、聖火ランナーを務めた木原恵美さん（５３）が着用したユニホームとトーチが２５日夕、延岡市立北浦中学校（川原寛幸校長、４８人）の玄関に展示された。

　愛知県豊田市在住の木原さんは同町古江の中野内出身で北浦小、北浦中、延岡商業高校卒。先月２５日に行われた聖火リレーでは延岡市の第１３走者として、同市愛宕町を走った。

　今回の展示は恵美さんの父親が企画。日南市を走ったランナーが、飫肥小に善意で貸し出したことを知ったのがきっかけという。北浦総合支所に連絡し、娘から託された一式を持参した。

　トーチは長さ７１センチ、重さ１・２キロ。燃焼する部位は桜をモチーフにした形。白を基調としたユニホームには「ＴＯＫＹＯ２０２０」の文字と五輪のシンボルマーク、たすきをモチーフにした赤色のラインがあしらわれている。

　同校には２５日夕に届けられ、甲斐誠教頭らが展示した。翌朝、登校した生徒は「すげぇ」「本物？」と感動した様子。トーチが１本約７万円ということを知り、「へぇー」と驚いていた。

　木原さんと同じ古江に住む３年の荻原拓哉さんは「送ってくれてありがたい」と感謝。１年生の甲斐杏寿さんと大戸莉子さんは「本物なのかな、と疑ってしまった」と話していた。

　同校には６月１日まで飾られる。その後、１週間置きに北浦小、三川内小中を巡る。同支所は「新型コロナウイルス感染拡大防止のため、一般の方の鑑賞は控えてほしい」と呼び掛けている。