短竿に来館者の願い

今年も七夕飾り−日向市立図書館

　日向市春原町の市立図書館（星野真由美館長）に今年も、来館者の願いごとが書かれた七夕飾りが展示され、館内に彩りを添えている。

　毎年展示しており、今年は６月２１日から１階のカウンター近くにササを設置。短冊を用意し、来館者に願いごとを書いてもらうよう呼び掛けたところ、すぐにササは短冊でいっぱいになったという。職員が折り紙で手作りした織り姫、ひこ星、天の川なども一緒に飾られている。

　子どもが書いたと思われる短冊には「コロナがなくなりますように」「絵が上手になりますように」「志望校に受かりますように」のほか、「夏休みが１年くらいのびますように」など、ほほ笑ましい願いごとも。すでに飾り付けは締め切っているが、今月いっぱい展示する予定という。

◆何と鉢植えのササ

　青々としたササの足元、切り出したササと思いきや、何と鉢に植えられていた――。

　鉢植えのササを提供したのは日向七夕まつり実行委員会（岸本紘弥実行委員長）。例年７月に開かれる同まつりに活用するため、数年前から上町保育所（同市富高）と細島保育所（同市細島）で育てている。水やりや株分けなどの世話を続け、現在約２０鉢を丹精しているという。

　残念ながら昨年に続き、今年もコロナ禍で同まつりは中止となったが、うち１鉢が同図書館で立派に役目を果たしている。ササは展示後、同実行委員会に返される。

　また今年は、七夕飾り用に２鉢が市体育センターに設置されているほか、ＪＲ日向市駅構内で開かれている「ひまわり絵画展」にも今後、４鉢が設置される予定という。