熱中症警戒アラート

４日、県内では今年初−延岡、日向とも３３度超

　県北は４日、朝から強い日差しが降り注ぎ、気温がぐんぐん上昇。延岡市は午前中に３３・３度、日向市も午後３時までに３４・１度と、いずれも今年に入ってからの最高気温を更新する厳しい暑さとなった。

　今後も気温の高い状況が続く見込みで、環境省と気象庁はけさ、本県を含む九州の広い範囲に、５日を対象とした熱中症警戒アラートを出した。県内に発表されるのは初めてとなる。

　４日の延岡市内はほとんど風もなく、日陰にいても暑苦しさを感じる気候となった。海水浴場は１０日の海開きを待たず、涼を求める多くの家族連れで混雑。このうち、須美江海水浴場は駐車場が満車となる人出となり、親子で気持ちよさそうに波と戯れたり、女性同士パラソルの下で潮風に涼む姿が見られた。

　宮崎地方気象台によると、県内は向こう１週間、連日、最高気温３０度以上の真夏日が続く見込みで、熱中症への注意が必要。熱中症警戒アラートが発表された場合は屋外での長時間の活動を避け、喉が渇いていなくても適度に水分補給したり、休憩を取るよう呼び掛けている。


◆逆立ちで暑さをしのぐトンボ

　３０度を超す真夏日の中、逆立ちで暑さをしのぐのはトンボ。直射日光が強いと体温が上がり過ぎるため、体を真っすぐに立てて日光を受ける面積を狭くしているという。

　猛暑が続く時期に赤トンボの仲間によく見られる行動という。本格的な夏を迎え、逆立ちする日も増えそうだ。

【４日の最高気温】日向＝３４・１度▽延岡＝３３・３度▽神門＝３２・３度▽古江＝３０・４度▽高千穂＝２８・８度▽鞍岡＝２７・６度