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「少しでも力に」コロナ禍の現場支えたい

本紙掲載日:2021-07-07
1面
ダミー人形相手にワクチン接種を実習する受講者

潜在看護師対象、トライアル研修会

◆延岡市医師会、県看護協会

 長引く新型コロナウイルス感染症の影響で疲弊する医療現場を支えたいと、職場を離れていた看護師たちが復帰に向けた技能のおさらいに励んでいる。

 延岡市医師会と県看護協会は復職を後押しする「トライアル研修会」を1日から開講。例年は数人しか受講しないが、今年は幅広い年代の11人が志願し、会場では、経験のないコロナワクチン接種の手順などを熱心に練習する姿が見られた。

 研修会には結婚や出産などを機に離職した看護師、准看護師、保健師が参加。例年は30、40代が中心だが、今回は50代以上も5人が受講し、最年長では70歳の看護師も現場復帰に向け、勘を取り戻したいと受講している。

 2日には延岡市出北の延岡看護専門学校で実技研修があり、受講者は3、4人の班に分かれ、採血、皮下注射、筋肉内注射(ワクチン接種)、静脈内注射(持続点滴)、血圧測定を反復練習した。

 このうち、採血では血流や脈動を再現した腕の模型を使い、血液に模した赤い液体を注射器で採取。筋肉内注射は大人と子どもの人形で新型コロナワクチンの接種を練習し、衝撃を与えず、一滴も無駄にできない液剤を小瓶から丁寧に採り分け、慎重に気泡を取り除くなどの工程を何度も繰り返して、体に覚え込ませていた。

 県北はもともと看護師が不足しており、現場は限られた人材が夜勤や時間外勤務で対応。新型コロナの感染が広まり始めてからは、試行錯誤で感染者の受け入れ準備を急ぎ、万が一を避けて家族との接触を控えながらも、一部では心ない偏見にさらされるなど、極度の緊張と精神的負担の中で従事し続けている。

 さらに、ここに来てワクチン接種の業務も重なり、収束の見えないコロナ禍に医療現場の疲労は蓄積。同校によると、家庭の事情もあって、続けたくても断念せざるを得ず離職する看護師も多いという。

 そうした実情に胸を痛め、復職を志したのが今回の受講者たち。20年ぶりの職場復帰を目指す佐藤秋子さん(70)は、「コロナ関連のニュースを見聞きするたび、現場の負担が非常に大きいと感じていた。離職して久しいが、少しでも役に立てれば」と真剣に指導を仰いでいた。

 結婚を機に離職した岩谷花奈さん(33)は、勤務していた大阪が医療崩壊の危機を迎え、そこで働く元同僚らの懸命な姿に心を動かされ現場復帰を決心。自ら志願して、これまで市内の集団接種会場で2回のワクチン接種にも携わり、「看護師として働く喜びを実感した」という。

 3人の子育てに追われながら、その合間を縫ってでも現場の力になりたいという強い思いで研修を受講。「不測の事態が起きた時に対処できるか不安だが、今後のために基礎知識を振り返り、ワクチン接種の普及に貢献したい」と力を込めた。

 受講者は各医療機関や介護施設、訪問看護ステーションなどでの現場実習も経て、本格的な職場復帰を目指す。同校の門田広美副校長は大変な状況の中で復職を志した受講者に「本当にありがたい」と感謝し、「どの施設も一人増えるだけで現場の負担は大きく減る。今回の参加者が全員復職してくれたら心強い」と期待を寄せた。

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