防災拠点施設基本設計案を公表

本紙掲載日：2021-07-16

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防災拠点施設の外観イメージ図（延岡市提供）

防災拠点施設の内観イメージ図（延岡市提供）

延岡市が西階遊泳場跡に整備

◆スポーツなど多目的に活用－８月１０日まで市民の意見募集

　延岡市は、西階公園内に整備する防災拠点施設（多目的屋内施設）の基本設計案をまとめた。防災拠点としての機能とスポーツ振興などの機能を備え、多目的に活用できる施設として設計。コンセプトや配置計画、平面・立面図、外観・内観イメージ、概要などを１２日から公表しており、８月１０日まで、同案に関する市民からの意見を募集している。

　同公園内の西階遊泳場跡地に建設する計画の同施設は、敷地面積６８００平方メートル、建築面積３６１９平方メートル。延床面積は３５４７平方メートルで、うちアリーナが３０２５平方メートル（５５メートル四方）、管理棟が５２２平方メートル。基礎は鉄筋コンクリート造り、建物は鉄骨造り。最も高い部分は高さ２４・５１メートル。建設費は概算で７億９７５６万円。

　外観は、城を連想させるデザイン。内観については、屋根中央部に設ける物見やぐら風の部分を膜構造とし、自然光を利用できるデザインとした。

　災害時は防災拠点として支援物資などの受け入れ、集積、仕分け、配送などが行われるほか、市民の一時避難場所となる。支援物資を運ぶ大型トラックが効率的に搬入・搬出できるよう、一方通行で場内外を通行可能な位置に建物を配置。トラックが出入りする大型扉を南北にそれぞれ設置する。

　平常時はスポーツ・レクリエーション振興、健康づくり、各種スポーツの練習、スポーツキャンプ・合宿、地区の行事など多目的に利用される。屋内練習場の高さは、屋内競技の基準を満たす１０・５メートル。野球やソフトボールでは、支障なくトスバッティングや内野ノック練習ができる高さを確保する。

　管理棟は、屋内練習場利用者と、隣接する５０メートルプールの利用者の受け付けを行う事務室のほか、共用設備となる更衣室やトイレ、シャワー室など。利用者の動線や利便性などを考慮し、屋内練習場の西側（プール側）に設ける。

　西階公園の課題となっている駐車場不足に対応するため、施設周りの空き地を活用して新たに約１５０台分の駐車場（うち身体障害者用が２台）を整備する。

　基本設計案は市の公式ホームページで公表しているほか、市教育委員会体育保健課（市役所４階）、市教委北方・北浦・北川各分室、情報公開センター（市役所２階）、市民スペース（市役所１階）などで縦覧できる。

　意見を提出できるのは、①市内に住所または居所のある市民②市内に事務所または事業所がある個人および法人、その他の団体③市内の事務所または事業所に勤務する人④市内の学校に在学している人――など。

　提出方法は、意見、住所、名前、年齢を記入し、持参の場合は市体育保健課、市教委北方・北浦・北川各分室、東海・伊形・南浦・島浦各支所まで。郵送の場合は、〒８８２―８６８６延岡市東本小路２の１延岡市教育委員会保健体育課まで。ファクス（延岡２２・１０６７）、電子メール（ｈｔａｉｉｋｕ＠ｃｉｔｙ．ｎｏｂｅｏｋａ．ｍｉｙａｚａｋｉ．ｊｐ）でも受け付けている。電話や口頭では受け付けていない。

　問い合わせは保健体育課（電話延岡２２・７０３３）まで。