２大会連続メダルへ

本紙掲載日：2021-07-24

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旭化成の２選手に期待

◆五輪２４日から柔道競技

　東京五輪が開幕、注目の柔道競技は２４日からスタート。初日は男子６０キロ級、女子の４８キロ級から。旭化成からは７３キロ級に大野将平選手、８１キロ級に永瀬貴規選手のともにメダル期待の２選手が出場する。

　大野選手はリオ五輪で金メダル、永瀬選手は銅メダルを獲得しており、２人とも２大会連続でのメダルを狙う。

　大野選手は２６日、永瀬選手は２７日に登場。ともに２回戦からとなる。準決勝以降の試合は午後５時から。

■一問一答

　質問は次の通り。

①東京五輪への意気込みを。
②これまの練習や調整について。
③コロナ禍で１年延期になりました。どのような影響がありましたか。心境や環境の変化など。
④リオ大会に続き、メダルへの期待が高まっています。今の手応え、調子は。
⑤県北から応援する皆さんに一言を。

◆勝ちがはっきり分かる勝負を－大野将平選手（２９）２６日７３キロ級

①楽な試合、簡単な勝負など一つもない。我慢強く戦い、勝ちがはっきり分かるような柔道をしたい。見ている方がその姿を見て前回の１９６４年の東京オリンピックを含め、古きよき日本柔道を思い出すようなスタイルでありたい。

②調子が悪い心づもりをしながら最高のパフォーマンスが発揮できるように準備している。

③対人競技の柔道では、柔道衣を着て稽古ができない時期が長かった。その間、練習拠点である奈良県の自然豊かな階段や坂を走り込んだりとスポーツ科学的なトレーニングだけではなく、よりナチュラルな古典的なトレーニングを積み重ねることで初心に戻れた。

④言葉にする以上に連覇は難しいことだと自分自身が一番理解している。防衛的悲観主義という言葉もありますが、試合のギリギリまで自分を疑い続けてやっていきたい。

⑤リオデジャネイロ五輪では圧倒的に、東京五輪では絶対的に、という目標を掲げました。勝負に絶対はないですが、限りなく近づくことは可能だと信じています。延岡の皆さんにいいご報告ができますよう、全力で頑張りますので、応援のほどよろしくお願いいたします。

【プロフィル】世田谷学園高校出身、天理大学に進学、卒業後の２０１４年４月に旭化成に入社。２０１５年の世界選手権を制覇後、翌年のリオデジャネイロオリンピックに出場し、金メダルを獲得。山口県出身。

◆どのような調子でも勝つのみ－永瀬貴規選手（２７）２７日８１キロ級

①自国開催である東京五輪は、前回のリオ五輪での悔しさを晴らすため、また、自分の目標である世界一になるために、優勝したい。

②常に試合を意識した稽古に取り組んでいる。量だけでなく、質に重きを置いています。ここから調子を崩すことなく、五輪本番までにコンディションをつくり上げていく。

③今までの環境が当たり前ではないのだと感じた。時間をかけてさまざまな物事に向き合い、その時にできる事を自分なりに考え、行動してきました。そういった時間が一選手としてだけではなく、一個人としても成長させてくれた。

④前回のリオ五輪を経験したことは自分にとっての強みです。この経験を生かし、どのような調子であっても五輪本番で勝つのみです。

⑤普段は関東で稽古していますが、延岡へ行った際にはたくさんの方に激励の言葉を頂き、とても感謝しています。延岡の皆さんにいいご報告ができますよう、全力で頑張りますので、応援のほど、よろしくお願いいたします。

【プロフィル】長崎日大高校から筑波大学に進学、卒業後の１６年４月に旭化成に入社。この年のリオデジャネイロオリンピックに出場し、銅メダルを獲得。長崎県出身。