新型コロナ−感染急拡大の瀬戸際

知事改めて訴え−不要不急往来自粛・感染対策の徹底

◆会食や帰省感染、県外由来５割以上

　県は３０日、新型コロナウイルスの感染拡大が続く宮崎市と西都児湯圏域の１市３町を感染警戒（オレンジ）区域に指定した。会見した河野知事は「全国は過去最悪の感染爆発。県内も県外からの持ち込みによる感染急拡大の瀬戸際で、最も強い緊張感を」と訴えた。

　全国的に過去最悪の状況の中、県内は同日で４日連続で１０人以上の感染者。県によると、４連休が明けた２６日以降の感染者３９人のうち、５割以上が「県外での会食」や「県外から帰った人との会食」、「帰省」など県外由来という。

　２９日時点での県内の直近１週間の人口１０万人当たりの新規感染者（新規報告数）は６・４人で、西都児湯は１４・５人、宮崎東諸県は９・２人。県は１０人をオレンジ区域指定の目安としている。県北の延岡西臼杵は５・８人、日向東臼杵は４・７人となっている。

　オレンジ区域の県民に対しては、会食は４人以下、２時間以内で、高齢者施設などの面会制限などを要請する。対象は宮崎・西都市、高鍋・新富・川南町で期間は８月２日から１９日までをめどとする。

　また、対象地域では同期間、県民県内旅行（ジモ・ミヤ・タビ）キャペーンを停止する。

　知事は、県内高齢者の８５％がワクチン接種１回目を終えたことに触れ、「第５波が最後の大きな波になる可能性がある。夏休みが本格化し、お盆までが山場。感染防止対策のより一層の徹底を」と呼び掛けた。