県の準絶滅危惧種のヤマトタマムシ
本紙掲載日：2021-08-02
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「見つけた時は感動した」と話す�盡�敏文さん（６７）＝延岡市夏田町＝が持参したのは、体長３〜４センチほどのヤマトタマムシ＝写真＝＝。
�盡�さんの兄が所有する北方町椎畑の畑で頭に飛んできた虫をハチと思い振り払うと、その手にすっぽり収まっていたという。
ヤマトタマムシは、６〜８月ごろ多く見られ、日本各地に広く分布していたが土地開発などで個体数は減少。県の２０１０年度版レッドリストでは準絶滅危惧種に指定されている。
緑色の光沢に虹のような縦じまが入った上翅（上の硬い羽）は、死んでも美しさを保つことから、国宝「玉虫厨子（たまむしのずし）」の装飾としても使われた。
残念ながら捕まえた翌々日には死んでいたとのことだが、タマムシはたんすに入れておくと着物が増えるという言い伝えもあるそうだ。�盡�さんは「標本にして大切に保管する」と話していた。