新型コロナ、県内５２人

３日連続で１００人下回る−３０日発表

　県と宮崎市は３０日、県内で新たに５２人（県５２７３〜５３２４例目）が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県北は日向市７人、門川町２人、延岡市１人。えびの市では知人間の会食で１０人が感染するクラスターが確認された。県内累計の感染者は５３２４人、クラスターは８７例。

　３日連続で１００人を下回り、直近１週間（２９日まで）の新規感染者は７００人で、その前の週（２２日まで）は８１２人。７月１４日以来４５日ぶりに前週の数字を下回った。

　一方、入院１４２人で病床占有率４６・３％は過去最多。重症者も過去最多だった第３波の１０人に迫る８人となった。

　県感染症対策室の有村公輔室長は「感染者数はピークアウトの兆しが見えつつあるが、医療の逼迫（ひっぱく）は最高潮に達している。コロナ患者の対応と一般医療の両立はぎりぎりの局面」と緊張を緩めていない。

　県などによると、県北以外の市町村別は、宮崎市２５人▽えびの市７人▽小林市、西都市、都城市各２人▽日南市、高鍋町、新富町各１人。県外在住者はいなかった。

　年代別は１０歳未満５人、１０代８人、２０代６人、３０代７人、４０代１１人、５０代１２人、６０代３人。

　医療機関の検査で判明したのは７人。これまでの感染者の家族、親族は１９人、クラスターを含む同僚、知人らとの接触歴が２５人、県外由来は１人。感染経路調査中が７人となった。

　県北在住１０人のうち日向市の５人と門川町の１人は、既発表の感染者の家族や同僚など。門川町の１０歳未満女性、延岡市の２０代女性、日向市の４０代女性と１０代男性は感染経路などを調べている。

　えびの市のクラスターは、１０〜５０代の男性５人、女性５人の感染を確認。うち９人はえびの市、１人は小林市の在住。今月２２〜２５日の間に複数回、それぞれの自宅などで会食を行った。感染者の接触者ら約１００人の検査を予定している。

　西都市の飲食店のクラスターでは新たに来客の同市２０代と４０代の男性の感染を確認。関連する感染者は１６人になった。

　宮崎市によると、同市５５例目のクラスターとなった医療機関では新たに４０代女性職員の感染を確認。感染者は６人になった。


◆高齢者１人が死亡

　県は３０日、県内で新型コロナに感染し治療中だった、基礎疾患がある６５歳以上の高齢者１人が２９日に亡くなったと発表した。第５波６人目で計３３人となった。


◆重症者２人増え８人

　県によると２９日時点の県内の入院は１４２人で、そのうち重症者は２人増えて８人。入院の県北関係は、日向入郷（１８床）１０人、延岡西臼杵（６４床）３５人。

　宿泊療養中は１５４人で、うち３３人が延岡市の宿泊施設に入っている。自宅療養中は７２２人。

　入院・療養調整中は１１１人。


◆３１日、感染者１１０人未満−２７日以来、４日ぶりの１００人超

　県は３１日午前、県内の新たな新型コロナウイルス感染者は１１０人未満になる見込みと発表した。新規感染者の発表が１００人以上となるのは２７日以来４日ぶり。詳細は午後に発表する。