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歓喜の歌、コロナ禍に響く−第九演奏会

本紙掲載日:2021-10-18
1面
市民合唱団と市民オーケストラによる節目の第35回のべおか「第九」演奏会。合唱団は全員マスクを着用して歌った

延岡出身山脇さん−情熱秘め、さわやかに指揮

 市民合唱団と市民オーケストラによる第35回のべおか「第九」演奏会が16日、延岡市の延岡総合文化センター大ホールで開かれた。指揮者に同市出身の山脇幸人さん(29)を迎え、ベートーベン作曲の交響曲第9番「合唱付き」を総勢約220人で演奏。新型コロナウイルス感染防止対策のため、合唱団は全員マスクを着用したまま歌った異例の今回、ベートーベンの名言「苦悩を突き抜け歓喜に至れ」をテーマに、「苦悩の今だからこそ」と力強く「歓喜の歌」を響かせた。

 同演奏会は、のべおか「第九」を歌う会(=歌う会、今村愛子会長)が年末の風物詩として取り組んできた。オーケストラにとって「第九」は難度が高いため、例年はプロのオーケストラに依頼してきたが、節目の今回は国文祭・芸文祭みやざき2020分野別フェスティバルの一つとして、地元アマチュアの延岡フィルハーモニー管弦楽団(延フィル、北林鉄平代表)と組んだ。

 感染拡大の影響で1年延期となり、途中、練習拠点である同センターが閉館するなど練習できなかった時期もあった中、ようやく迎えたこの日。歌う会、延フィルともに、情熱を秘めたさわやかな山脇さんの指揮に懸命に応えた。

 ソリストは、宮崎大学教育学部教授の藤本いくよさん(ソプラノ)、熊本市出身の岡村彬子さん(メゾソプラノ)、藤原歌劇団団員の笛田博昭さん(テノール)、同市出身の今村雅彦さん(バリトン)。

 舞台袖で見守っていた延フィル音楽監督で、山脇さんの師でもある椛山達己さん(69)は「奇をてらうことのない、整然とした彼らしい『第九』だった。特に3楽章がすばらしかった」とたたえた。

 今回は、同市の延岡学園高校・尚学館中学校の吹奏楽部員33人が団体で初参加し、団員減少などに悩む歌う会を活気付かせた。

 演奏後、島原希織さん(17)=日向市財光寺=は「練習とは違い、人前で歌う楽しさや感動があり、歌い終わった後の達成感も大きかった」、吉岡陸大さん(16)=延岡市緑ケ丘=は「緊張したが、今までで一番良い歌声で歌うことができた。とても貴重な経験になった」と笑顔。歌う会の今村会長(79)は「この曲に勝る力強さはない。歌い続けたいと改めて感じたし、同時に、つないでいけると確信した」と若い力に感謝した。

◆合唱団は全員マスク、「ブラボー」もなし

 新型コロナウイルスの感染防止対策のため、合唱団は全員マスクを着用し歌った異例の今回。当初は白の不織布マスクを予定していたが、少しでも温かな印象になればと、淡いピンクの不織布マスクに変更された。

 また出演者は全員、抗原検査を受けて本番に臨み、県外からの出演者は事前にPCR検査を受け、陰性を確認してから舞台に立った。開演前にはアナウンスで「ブラボー」などの掛け声は控えるよう呼び掛けられたため、観客は大きな拍手で感動を伝えた。

 夫と訪れた後藤典子さん(69)=同市平原町=は「めいが延フィルの団員で、合唱団として知人や友人も出演していた。今まで10回以上聞いているが、涙が出るほど感動した。ただ、出演者の表情がマスクで伝わりづらく少し寂しかった」。

 日向市の大王谷学園中等部吹奏楽部に所属している矢野実悠さん(13)と林優花さん(13)は「マスクをしているのにすごい声量で感動した。私たちもいつか楽器でステージに上がりたい」と話した。

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