笑顔で元気、ユニークかかし

田んぼにずらり−美郷町西郷花水流区

　美郷町西郷花水流区の秋の風物詩「笑顔・元気・かかし村」が２４日、同区の国道３２７号沿いにある田んぼ約１５アールに〃開村〃した。米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手などのかかし約８５体が設置され、ドライバーや見物客を和ませている。

　地域活性化のため同区産業部（土田和志部長、１０人）が中心となって、２０１６年から取り組んでいる。「見てくれた人に元気になってほしい」と、今年は「明日に向かって立ち上がろう」をコンセプトに行った。

　「いつも同じではつまらない」と、村には毎年話題の人物などのかかしを加えている。今回は大谷選手のほか、今年世界で最も発行巻数の多い漫画に認定された「ゴルゴ１３」のキャラクターも登場した。

　村民の状況やせりふが書かれたユニークな立て札も見どころ。「ばあちゃん草むしりはもういいが〜」と嘆く子ども、「美人コンテスト！誰が１番？」と競い合う女性など思わず笑ってしまう言葉ばかりが並んでいる。

　この日は、路肩に車を寄せて写真を撮るドライバーの姿が多く見らた。妻と訪れた日向市財光寺の畝原淳さん（４７）は「何かのイベントをやっているのかと思ったが、よく見たらかかしだった。よくできている」と感心していた。

　車は田んぼの北側にあるスペースに駐車可能。土田部長は「年末年始に里帰りした人たちにも地域の元気を見てほしいので、１月中旬まで飾るつもり。自由に田んぼに入って見てほしい」と呼び掛けている。